電動航空機で北九州と宮崎を往復する試験飛行へ ジェット燃料を使わず二酸化炭素の排出量を削減
北九州空港を拠点とする電動の航空機を使った貨物輸送に向け20日、連携協定が結ばれました。この夏に宮崎空港への試験飛行を目指します。
アメリカに本社を置くベータ社、双日、ヤマトホールディングス、北九州市の4者は、電動航空機を使った共同検証に基本合意しました。
ベータ社が製造する電動航空機は両翼が15メートルで、ジェット燃料を使わずに、電動で滑走路を離着陸します。
トラックなどの貨物輸送に比べ、二酸化炭素の排出量が少なくなることが期待されます。
今後、北九州空港を拠点に必要な充電設備や運航コストなどを検証し、この夏に宮崎空港までのおよそ280キロを往復する試験飛行を実施する予定です。
実現すれば、電動航空機を使った2つの空港を結ぶ飛行は日本初で、来年以降の実用化を目指すということです。
北九州市の武内市長は「次世代に向けた空港づくりへの第一歩で、その成果を北九州市への新たな物流や投資の呼び込みにつなげたい」と話しています。