【調査】秋の味覚!サンマが初水揚げで豊漁 福岡の鮮魚店・スーパーでは メニューに復活させた飲食店も
秋の訪れを告げるサンマ、近年は不漁続きで価格が上がり、食卓や飲食店で味わう機会が減っていたのではないでしょうか。ことしは北海道での初水揚げが豊漁だったことで、福岡でも身近になるのではと期待されていますが、実際はどうなのでしょうか。
こんがりと付いた焼き目に、香ばしい香りが食欲をそそる秋の味覚、サンマ。
■阿部まみアナウンサー
「あぶらがじゅわっと出ておいしいです。」
不漁と高値を理由に、去年まで2年連続でサンマの提供をやめていたこの店では、今夜のメニューにサンマを加えました。
■かんすけ高砂店・守田信太朗店長
「8月にサンマを仕入れるのは10年ぶりくらい。この時期で買える値段というのが今までなかったので。」
とはいえ、3匹限定です。利益を考えると、これがギリギリだったといいます。
北海道・根室市の花咲港では、16日の初水揚げで、去年の140倍にあたる67トンのサンマが水揚げされました。ことしは豊漁なのではと期待が寄せられています。
そのサンマ、福岡にはどの程度、出回っているのでしょうか。博多の台所、柳橋連合市場で取材しました。
■鬼丸ゆりか記者
「こちらの鮮魚店には様々な魚が並んでいて、アジやカマスなどがありますが、サンマは見当たりません。」
この鮮魚店では19日に初めてサンマを仕入れましたが、その後はサイズが小さかったことから入荷していないといいます。
■仲西鮮魚店・仲西慶紘 代表
「出鼻で、本格的に福岡が仕入れていないというのもあると思いますが、例年に比べたら豊漁というニュースがあるので、型が大きくなったら仕入れようかなと。」
福岡市のスーパーでも、まとまった入荷量が確保できないとして、サンマは並んでいませんでした。
■サニー福岡長浜店・青柳真 店長
「いつもであれば(サンマは)全面使っていますが、他の魚で埋めている。この時期にサンマがないのは寂しいです。」
そして、ようやく別のスーパーで見つけました。
■阿部まみアナウンサー
「ありました、新鮮なサンマです。1匹500円で販売されています。」
この店が23日に仕入れたサンマは34匹です。
■たべごろ百旬館 鮮魚部・井上誠チーフ
「きょうまでの段階だったらちょっと少ないですね。最初、初入荷の時は多かったみたいなのですが、そのあと少なくなって、値段も若干上がってきています。」
■買い物客
「今、値段見て考えていましたね。去年に比べたらマシだけれど、まだ細いんですよね。」
「ちょっとまだ高いですね。1匹200円くらいまで落としてほしいと思います。」
福岡中央魚市場では、北海道産の生サンマの入荷が24日から本格化するということです。250ケースを入荷予定で、取引価格は1キロ1900円から2500円で、去年の1.5倍程度です。
初水揚げの豊漁で価格が下がることも期待されましたが、実際はそうでもなさそうです。
■福岡中央魚市場・柴田浩司 課長
「実際のところ、はしりがよく取れて、豊漁で取れたもので、今後続くかどうかは分かりかねます。同じサイズだと、値段が高いスタートではなかろうかと思います。」