【JR九州】券売機の行列なくなる? 特急の「チケットレス」スタートへ これまではネット予約しても発券が必要だった 将来的には普通列車でも検討
JR九州は、切符の代わりにQRコードで列車に乗れるチケットレスサービスを26日から開始します。券売機や窓口に並ぶ必要がなくなることから、駅の混雑解消や利便性の向上に期待が寄せられています。
■松原健介 記者
「JR九州の新しいサービスでは、紙の切符は必要ありません。このQRコードだけで乗車することができます。」
JR九州ではこれまで、インターネットで列車を予約した場合でも切符を発券しなければならず、利用客の多い駅では、券売機や窓口前の混雑が問題となっていました。
チケットレスサービスでは、インターネットで列車を予約した際に発行される「QRチケット」をスマートフォンで表示し、改札機や専用の端末にかざすだけで乗車できます。
■JR九州 営業部企画課・寺林勇貴 副課長
「券売機の列に受け取りのために並ばれる。定期を買いたい人、指定席を買いたい人も、その列に並ばなければいけなかった。ネット予約のお客様だけでも、受け取り不要でご乗車できるようになれば、 そのほかのお客様にもメリットを享受いただけるのかなというふうに考えております。」
対象は佐賀、長崎、大分と博多駅を結ぶ主な特急列車と西九州新幹線で、26日以降の予約分から利用できます。
九州新幹線については東海道、山陽新幹線と共通する別のチケットレスサービスを導入しているため、対象外となります。
飛行機や一部の鉄道会社ではすでに導入されているチケットレスサービス。利用者からは、JR九州の導入について「遅かった」との声も上がっています。
■利用者
「何回かあまりにも不便で長い列があってチケットを受け取れなかったことがあったので、どうにかしてほしいという要望をメールで出したことがあります。乗り遅れたこともあるので。遅かったとは思うが、よくなるのはうれしい。」
「窓口に並ぶから結構人が多い。だいぶ楽になります。」
「助かります、すごく。結構並ぶことも多いので、きょうも前日に取りに来ました。」
JR九州は来年度以降、他の路線にもサービスを拡大するとしていて、将来的には普通列車のチケットレス化も検討しています。