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【水の事故】酒を飲んで泳がない 子どもから目を離さない 事故が起きたら通報を「溺れた人にペットボトルを投げるときは適量の砂や水を入れて」 福岡

2024年7月8日 18:27
【水の事故】酒を飲んで泳がない 子どもから目を離さない 事故が起きたら通報を「溺れた人にペットボトルを投げるときは適量の砂や水を入れて」 福岡
海の事故を防ぐ

本格的な海水浴シーズンを前に、海上保安庁などが溺れた人を救助する訓練を行いました。水の事故を防ぐためには安全をしっかりと確保することが重要です。

きれいな砂浜、打ち寄せる波。まもなく本格的な海水浴シーズンが到来します。

■訪れた人
「ことし初めて。」

ただ、気をつけなければいけないのが水の事故です。

7日午後、福岡県古賀市の海岸で、福岡市城南区の豊田博さん(77)が意識がない状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。

警察によりますと、豊田さんは知人男性と一緒に海を訪れ泳いでいました。死因は溺死だということです。

糸島から宗像にかけての福岡海上保安部の管轄エリアでは2023年、16人が海のレジャーに関連する事故に遭っていて、そのうち2人が死亡しています。

こうした中、海の事故を防ごうと、福岡県福津市の福間海岸で、海上保安庁や警察などが合同で、溺れた人を救助する訓練を行いました。

■白野寛太記者
「福間海岸で実施されている訓練では、ドローンによる捜索が行われています。」

訓練は、中学生3人が沖に流され、助けるために海に入った大人2人も行方が分からなくなったとの想定で行われました。

■白野記者
「溺れた人が救助され、ヘリコプターにつり上げられています。」

ヘリコプターも出動し、つり上げる形で救助しました。

■福岡海上保安部・中嶋雅昭 部長
「ちょっとしたことで命を失いますので、決して海をなめないで、楽しんでいただきたい。」

事故に巻き込まれないため意識していることを、海水浴客に聞きました。

■訪れた人
「2人離れたところには行かない。近くにいます。」
「風が強い日、波が高い日は、極力、波に乗らないようにしています。」

海上保安庁によりますと、海の事故の原因として、酒を飲んで思い通りに体が動かなくなることや、子どもだけで海に入り、親が目を離した間に遠くに流されてしまうケースが多いということです。

「酒を飲んだら海に出ない、子供から目を離さないで」と呼びかけています。

一方で、事故が起きてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

■シーバード福間・ライフセービングクラブ福間・金津匡哉さん
「まずは慌ててバタバタしない。溺れている人を助けるときは、ペットボトルや浮き輪を渡す。」

溺れた人にペットボトルを渡すときにはポイントがあります。

■ライフセーバー
「砂を入れてみましょう。」

適量の砂や水を入れることで、狙った場所にうまく投げられるようになるということです。これから本番を迎える海水浴シーズン、安全をしっかりと確保しながら楽しむことが重要です。