【風物詩】櫛田神社で「ぎなん落とし」ことしは小ぶりで少なめ 来年3月の「ぎなん祭」の縁起物に 福岡
博多の秋の風物詩「ぎなん落とし」が4日、福岡市の櫛田(くしだ)神社で行われました。
「ぎなん」とは博多の方言でギンナンのことです。
福岡市博多区の櫛田神社では「夫婦(めおと)ぎなん」と呼ばれるイチョウの大木の枝を、神職が竹ざおで揺すってオレンジに色づいたギンナンの実を落とし、巫女が箸で拾い集めました。
樹齢およそ300年を超えるイチョウの大木は、1本の木が雄木(おぎ)と雌木(めぎ)に分かれて実をつけることから、縁結びや子孫繁栄などの御利益があるとされています。
櫛田神社によりますと、ことしは裏年にあたり、夏の猛暑も影響してか、実が小ぶりで少ないということです。
収穫したギンナンは、神前に供えられた後、来年3月の「ぎなん祭」で縁起物として配られます。