【密着】1万匹をバケツリレーで 年に1度のイワシの引っ越し 慎重さとスピード勝負 今だけの「イワシ玉」も マリンワールド海の中道
福岡市の水族館、マリンワールド海の中道に、イワシおよそ1万匹が引っ越してきました。イワシは水槽に少しぶつかっただけで死んでしまうことがあるというデリケートな魚ですが、無事に引っ越しできたのでしょうか。
21日、営業を終えたマリンワールド海の中道にトラックで運ばれてきたのはマイワシです。愛媛県から10時間かけて引っ越してきました。
イワシは魚へんに弱いと書くその名の通り、デリケートな魚です。水槽に少しぶつかっただけで死んでしまうことがあります。
そのためマリンワールド海の中道では、年に1度イワシを補充しています。
今回、追加したイワシはおよそ1万匹です。スタッフ10人で搬入作業にあたります。
デリケートなイワシに負荷をかけないよう、バケツリレーで少しずつ移動用の水槽に移します。
■スタッフ
「それじゃ、行くよ。」
「ハイ!」
「よいしょ!」
「はい来たよー。」
「まだまだ入りますか?」
「入るよ。」
FBSの檜垣アナウンサーも、特別に手伝わせてもらいました。
■檜垣すみれアナウンサー
「結構重いです。慎重に優しくイワシを水槽に入れています。結構、大変です。」
慎重さが求められる一方、早く水槽に移さないと、酸素不足になってしまうため、搬入は時間との勝負です。
移動用の水槽はクレーンでゆっくりつり上げられ、大水槽の開口部に到着しました。
広い水槽に放たれると、イワシはほかの仲間と群れをなして、のびのびと泳ぎだしました。
日が落ちてからもこの作業を繰り返し、3時間半ほどで搬入を終えました。
■マリンワールド海の中道・山口絢子さん
「(水槽に)入ってきたばかりというのは警戒心が強くなってしまうので、いつも見ているマイワシより群れの形がギュッとひとかたまりになる。慣れてくるとちょっと広がったりもするけれど、今が一番ひとかたまりになるので、イワシ玉(球状に集まる)がきれいに見えます。」
およそ1万匹のイワシが仲間に加わったマリンワールドの水槽。より迫力のある魚たちの姿を楽しむことができそうです。