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福岡の人が選ぶ「今年の漢字」は? 猛暑の街は今 7年ぶりのゾウがやってきた動物園は どんな1年だった?

2024年12月12日 19:54
福岡の人が選ぶ「今年の漢字」は? 猛暑の街は今 7年ぶりのゾウがやってきた動物園は どんな1年だった?

1年の世相を表す「今年の漢字」が12日、「金」と発表されました。金メダルラッシュや政治の裏金問題など、光と影を表す一文字が選ばれたことし、福岡の人たちが選んだ漢字は。

子どもたちが真剣な表情で筆を走らせます。書いていたのは「挑」の一文字です。12日午前、直方市の直方南小学校では、地域のボランティアの人たちとの「ふれあい交流」の時間に、6年生15人が「今年の漢字」を書きました。

■6年生
「みんなでいろんなことに挑戦し、 中学生になってもいろんなことに挑戦すると思ったからです。」

ことし1年、いろいろなことに挑戦したと、この文字を書くことを全員で話し合って決めたということです。個人的な「今年の漢字」も書いてもらいました。

■6年生
「光です。中学校に進む時に、輝きながら進みたいなっていうのと、他学年からのお手本として輝いていきたいなという気持ちを込めて書きました。」

12日午後2時ごろ、京都市の清水寺で発表された、1年の世相を表す「今年の漢字」は3年ぶり5回目となる「金」でした。

政治と「金(かね)」の問題による政局の変化、「金(かね)」目当ての闇バイトやSNS型投資詐欺など理由が挙げられました。一方で、数多くの「金(きん)」メダルに沸いたパリオリンピック・パラリンピック、歴史的な50-50達成やMVP獲得といったドジャース大谷翔平選手の値千「金(きん)」の活躍など、明るい理由も挙げられてます。

11月、オープンから1年を迎えた福岡市中央区のスポーツショップの一角には、大谷選手の記録達成を記念したグッズが並んでいます。スポーツに沸いたことし、この店の店長が選んだ一文字は。

■スーパースポーツゼビオ福岡天神店・中山博道 店長
「私のことしの漢字は、躍動の『躍』です。ドジャースの大谷選手の活躍、 ワールドシリーズ優勝、50-50をはじめ、五輪での福岡の選手の活躍、福岡ソフトバンクホークスのリーグ優勝など、たくさんの『躍』動がありました。私たち応援する側としても心が『躍』る、わくわくするスポーツシーンがたくさんあったために、この躍動の『躍』を選びました。」

福岡の街の人にも、2024年はどんな1年だったのか聞きました。

■街の人
「ことしの漢字は『人』です。息子がサッカーをしていて、サッカーの親御さんたちと出会っていい雰囲気で。すごくことしはいい出会いだなと思います。」
「英語の『英』です。オーストラリアに短期留学に行って、自分の英語の勉強にもなったし未熟さも感じたので、これからも英語がしゃべれるようになりたいなと。」

一方で、こんな声もありました。

■街の人
「『暑』です。年が年だから疲れますね。(出かけずに)家ですね。」

同じだ、という人もいるのではないでしょうか。記録的な猛暑となった福岡県内でも、特に暑い日が続いたのが太宰府市です。35℃以上の猛暑日となったのは、40日連続を含む62日に上り、国内記録を更新しました。連日、アイスやかき氷など冷たいものを食べ歩く人が目立ちました。

■阿部まみアナウンサー
「きょうの太宰府市は、少し肌寒いです。皆さん、温かいものを手に持っています。」

12日の最高気温は13.7℃と、この時期らしい気温となり、名物の梅ヶ枝餅など温かいものを食べる人が多く見られました。これからかき入れ時を迎える店の人に、ことし1年を振り返ってもらいました。

■甘木屋・高田由美子さん
「ことしの漢字は『餅』です。焼いている人は特に、汗だくだったと思います。 部屋の中も40℃、50℃に近いような温度になって。うちはお餅屋さんなので売れてほしいのですが、来年も明るい一年だったらいいなと思います。」

7年ぶりにゾウを迎えた福岡市動物園でも聞きました。全面公開後の来園者数は、去年の同じ時期と比べ1.5倍と、ゾウを目当てに多くの人が来園しています。首を長くしてゾウの訪れを待っていた園長にとって「今年の漢字」は。

■福岡市動物園・川越浩平 園長
「『長』です。市民の方を大変お待たせしてしまったと。長い間お待たせしてしまった。長生きしてもらって、長く市民に愛されるゾウであってほしいという願いを込めました。」

ことし1年をあらわす漢字一文字。来年以降に向けての思いを込める人が多く見られました。

最終更新日:2024年12月12日 19:54