【成人の日】20年前を振り返る 「地下鉄七隈線の開業」「福岡県西方沖地震」 韓国ドラマブーム到来も
はたちの式典の参加者が生まれたのは2004年度、平成16年度です。この年に日本で、そして福岡で何が起きていたのか、振り返ります。
2004年の流行語大賞は、この年に開かれたアテネオリンピックから生まれました。平泳ぎ100メートルと200メートルで2つの金メダルを獲得した北島康介選手の一言。
■北島康介選手(当時21)
「気持ちいい!チョー気持ちいい!」
勝利の達成感に満ちたこの言葉をまねて口にする人も多くいました。
■実況
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」
日本勢の快進撃が続いたアテネオリンピック。女子柔道で福岡市出身の谷亮子選手も、2大会連続の金メダルを手にしました。
■谷亮子選手(当時28)
「シドニーの時よりも何倍もうれしいです!」
地元球団にも大きな動きがありました。16年間のダイエー時代に幕を閉じ、福岡「ソフトバンク」ホークスが誕生したのです。
■王貞治監督(当時)
「球団の一員すべてが心をひとつにして、日本一を目指して頑張ってまいります。」
イメージカラーを一新し、坂本龍馬の海援隊の旗に由来する二本線で「革命」を表現。新たな時代の幕が開けました。
韓国ブームを盛り上げたのはこの人です。
■ファン
「きゃー!ヨン様ー!」
「微笑みの貴公子」と呼ばれた俳優のぺ・ヨンジュンさん、通称「ヨン様」。主演ドラマ「冬のソナタ」が日本で大ヒットし、福岡市の韓国語教室では生徒が一気に増えたといいます。
■ソウル支局・竹松大輔記者(当時)
「モダンなこちらの建物、実はペ・ヨンジュンさんの髪型を編み出した美容室です。」
当時ソウル支局にいたFBSの記者は、ブームに乗じてヨン様が通っていたヘアサロンへ。
■竹松記者
「いまからヨン様ヘアにセットしてもらいます。」
まさに韓国ドラマブームの火付け役となった作品でした。
2004年は災害の多い年でもありました。6月から11月にかけては10個もの台風が日本に上陸。1年間に上陸した数としては史上最多を記録しました。
10月には最大震度7を記録した新潟県中越地震が発生。そして2005年3月には、最大震度6弱の福岡県西方沖地震が発生しました。
■藤原カメラマン
「斜面に建つ家が10軒ほど倒壊している様子が確認できます。」
福岡市沖の玄界島をはじめ、市の中心部でも大きな被害を出し、大規模災害が人ごとではないと県民の意識を変える出来事となりました。
2005年2月には福岡市地下鉄3号線の「七隈線」が開業しました。渋滞緩和の期待を乗せて走り出してから20年。
■元木寛人アナウンサー
「いま、博多駅のホームに電車が到着しました。」
2023年に博多駅まで延伸した七隈線は、現在は福岡市民にとって欠かせない交通手段となっています。