【政倫審】派閥の裏金問題で武田氏「すべて事務局長が掌握していて存じ上げないことだらけ」地元の声は 福岡
ここからは地元のニュース、まずは自民党の派閥の政治とカネを巡る問題です。衆議院の政治倫理審査会が29日午後開かれ、岸田首相と二階派事務総長の武田良太氏が出席しました。自民党のトップ、そして地元・福岡11区選出の武田氏は何を語ったのでしょうか。
■岸田首相
「少しでも国民の政治に対する厳しい目に対して、政治の立場から応えるべく努力をしなければいけない。そういった思いで、きょうの出席を決意した次第です。」
自民党の派閥に絡む裏金問題を巡り、野党側が開催を求めていた政治倫理審査会が始まりました。
政倫審とは議員が政治倫理に関する規範に著しく違反し、政治的・道義的に責任があるかどうかを審査するものです。今回、15年ぶりに開かれました。
岸田首相のあと、同じく完全公開で出席したのは、二階派の事務総長で福岡11区選出の衆議院議員、武田良太氏です。
1月、自身の資金管理団体の収支報告書に誤りがあったとして訂正し、新たに記載された二階派側からの寄付金は、おととしまでの3年間で合わせて1172万円に上ります。
武田氏の選挙区、福岡県田川市で聞きました。
■市民
「情けないけどね。政治家で本当のことを言う人います?私はそう思いますよ。」
「今まで信頼してきて応援してきましたから。みんなの批判を浴びないような政治をしていただきたいと思います。」
「何も隠す必要がなかったら隠さないでそのまま話せばいい。」
武田氏は岸田首相に続き、答弁の席に立ちました。
■二階派 事務総長・武田良太氏
Q志帥会の説明をするのであれば、通常、派閥の代表である二階会長が出席をされるべきと考えます。事務総長の代議士が出席された理由は?
「志帥会の会長、二階俊博氏は、紛れもなく派閥の象徴です。しかしながら一切、事務または経理などに関わることはなく、この経理だけについては事務局長にすべて任せていた状況です。しかしながら、この事案が発生して今日まで作業に携わったのは私でありましたから、一番、説明責任がつくのは事務総長である私と思って、この審査会に出席させていただくこととなりました。」
Q本当に二階会長、武田事務総長は派閥の会計処理には携わっていなかった?
「全く携わっていません。」
Qノルマの決定は、どなたがされていたんですか?
「誰が決めたのかどうなのか、すべて(志帥会が結成された)25年前から実務を担当している事務局長に委ねていたわけで、我々はその流れに従ってきたというのが正直なところであって。それは裁判等の今後のことで明らかになっていくと思いますが、決して私、また二階会長がそうしたルールを決めたり、ノルマを決めたり、制度システムを決めたりすることは全くしていない。」
Qなぜか幹部の収支報告書だけがミスが起きている。なんででしょうか。
「ほかの事務所と打ち合わせて幹部だけがどうこうっていうことは、まずない。全部、25年間勤め上げた事務局長が掌握していて、本当に我々、存じ上げないことだらけなんです。どうかご理解いただきたいと思います。」
3月1日は、安倍派の座長の塩谷氏と事務総長経験者3人が、同じく完全公開のかたちで政倫審に出席する予定です。