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【政治資金問題】宮内氏「販売ノルマ未達成に備え秘書が保管」武田氏も収支報告書を訂正 福岡

2024年1月22日 17:36
【政治資金問題】宮内氏「販売ノルマ未達成に備え秘書が保管」武田氏も収支報告書を訂正 福岡
福岡選出の議員も収支報告書を訂正

自民党の政治資金をめぐる問題では、福岡県選出の衆議院議員の資金管理団体も派閥からの寄付金を収支報告書に記載していなかったことが分かりました。派閥解散への動きで、国民の信頼回復を目指す自民党ですが、街の人は不信感を募らせています。

■二階派・二階俊博会長
「志帥会(二階派)を解散するという結論に至り、先ほど所属議員の了承を得た次第であります。」

自民党二階派の志帥会は、派閥のパーティーをめぐる”裏金”事件で、派閥の解散を決めました。

この場に出席していたのが、派閥の事務総長で福岡11区選出の武田良太元総務大臣です。この会見前日の18日付けで、資金管理団体が政治資金収支報告書を訂正しました。

本来、寄付項目に記載すべき派閥パーティーの売り上げ余剰分を、誤って別の項目に記載していたということで、新たに記載された二階派側からの寄付金はおととしまでの3年間で、合わせて1172万円でした。

派閥解散の決断に号泣していたのが、福岡4区選出の宮内秀樹議員です。

■吉原美樹記者
「今、宮内議員が姿を現しました。これから収支報告書について記者会見が行われます。」

宮内議員の資金管理団体は、2019年からおととしまでの4年間で、自身が所属する二階派側からの寄付金、合わせて161万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。

■福岡4区選出・宮内秀樹衆院議員
「国民の皆様方に、政治に対する大変な不信感を与えることとなってしまいました。本当に申し訳なく思っております。」

去年12月末に記載漏れに気づき、福岡県選挙管理委員会に今月18日付けで、訂正を届け出ています。記載していなかった理由を説明しました。

■宮内議員
「将来のことを心配して、不足が生じてはいけないということで、対応するために保管をしていた。」

パーティー券の販売ノルマを達成できない場合に備え、秘書が事務所に現金で保管をしていた。たと話しました。

NNNと読売新聞が行った世論調査では、自民党の派閥の政治資金をめぐる事件で「派閥の幹部らは国民に十分説明していると思うか」をたずねたところ、「思わない」が92パーセントに達しました。

派閥のあり方については「解散するべきだ」が61パーセントで最も多く、「改革した上で存続させるべきだ」が31パーセントでした。

街の人からも厳しい声が上がりました。

■街の人
「抜本的な対策をうつと言っているけれど、何もしない。できないのか分からないけれど。」「結局は同じ人たちがまた、派閥じゃないにしても集まるのかなって感じしかしないです。(期待は)ないですね。」

■宮内議員
「派閥を解消したから、今回のことは一定の終わりというかこれが回答ですという簡単なものでは全くないと思っています。まずは派閥を解消することが、本気なんですと、政治をなんとかしないといけないことが本気なんですと、まずは意思として表明した。」

派閥や政治資金のあり方について大きな岐路を迎えている自民党は、国民の信頼をどこまで取り戻せるのでしょうか。