【裏金事件】麻生副総裁が3連休に地元入り「対応を改めていかねば」政治刷新本部の最高顧問に就任へ 福岡
政治とカネの問題で自民党に激震が走る中、福岡8区選出の麻生太郎副総裁が、この3連休に地元入りしました。麻生副総裁は、党として「対応を改めなければ」と述べ、信頼回復に取り組むと言及しました。
自民党の麻生副総裁は8日、福岡県直方市に姿を見せました。例年この時期に後援会の関係者を集めて開く、新春の集いに出席しました。
■自民党・麻生太郎副総裁
「何となく派閥の会計処理の問題から、いろいろなご心配をおかけすることになり、我々としてはその対応をきちんと改めていかねばならんところは、きちんとしていかねばならん」
政権与党の自民党をめぐっては、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所などを家宅捜索しました。
事件は7日、安倍派に所属していた現職国会議員の逮捕にまで発展し、特捜部の捜査が続いています。
自民党への逆風が強まる中、岸田総理大臣は党内に「政治刷新本部」を立ち上げると明らかにしました。
その「刷新本部」で、トップの岸田総理に次ぐ“最高顧問”に起用されるのが、自らも党内第2派閥を率いる麻生副総裁です。
8日の新春の集いで、“党の信頼回復”に言及しました。
■麻生副総裁
「(政治資金問題を)きちんと解決したうえで、私どもとしては、こういうときは自由民主党しかないという、皆さんに託してよかったと言われる政治をやっていかねばならんと、決意を新たにしているところです。」
自民党の政治とカネの問題には、福岡でも厳しい声が聞かれます。
■70代
「今の自民党は自分たちのことを守るだけのことしか考えていないような気がする。」
■40代
「あまりいい気はしない。政治家の人は裏金とかいろんな問題を起こしてニュースになる。一般的に考えたらそういうことをしている人はいないので、普通に働いてほしい。」
■70代
「いまは野党に入れたい。野党のどことは決めていないが、もっと力を付けてもらって、自民党にものを言えるようになってもらいたい。」
有権者からは「野党に力を付けてほしい」との声も聞かれました。
その野党第1党の立憲民主党は、自民党の政治とカネの問題の全容解明を訴えています。
■立憲民主党 福岡県連・城井崇代表
「私どもとしてはまず、この裏金自体が今後起こらないように、政治改革、政治資金の透明化、資金の上限など含めて徹底的にやらないといけない。」
立憲民主党福岡県連の代表を務める城井崇衆議院議員は、次の衆議院選挙で政権交代を目指すと強調しました。
■城井代表
「昨年の段階から『これは政権交代あり得る』ということを、国民で感じている人も増えているという実感です。政権を運営していく姿も明らかにしていくということを、ぜひ具体的にやっていきたい。」
3連休で地元入りした自民党の麻生副総裁は、7日は福岡県中間市の二十歳を祝う式典に出席しました。
■麻生副総裁
「二十歳になったら万引きで捕まっても薬で捕まっても少年Aじゃねえぞ。これからは名前が出るんだ。責任が大きく変わってくることだけは、ぜひ頭に入れておいてもらいたい。」
政権を担う自民党にこそ、説明責任を果たし抜本的な出直しを求める声が高まっています。