【岸田首相が総裁選不出馬】福岡でも驚きの声「英断」「変わらない」「新しい人が出てくれば」選出議員は
岸田首相が9月に行われる自民党総裁選に立候補しない意向を示し、福岡でも衝撃が広がっています。福岡県選出の議員や関係者などからは、驚きの声が上がりました。
■号外配布
「号外です!」
突然伝えられた、岸田総理の不出馬の表明。
■岸田首相
「自民党が変わることを示す。最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことであります。私はきたる総裁選には出馬いたしません。」
不出馬の理由として、自民党の政治と金の問題を挙げ「自民党トップとしての責任で、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇(ちゅうちょ)もない」と説明しました
福岡でも突然の不出馬に衝撃が走りました。
■街の人
「今、知りました。もう無理でしょうね。きついでしょうね、もう。」
「増税メガネというのもあったので。かわいそうだなと今となっては思います。」
「(裏金問題の)責任取って辞めるんだったら、きっちり終わらせてほしい。関係性がどうなってたのか、しっかり解明してから辞めてもらいたい。」
地元選出の国会議員にとっても、寝耳に水だったといいます。
■自民 福岡2区・鬼木誠議員
「正直、驚きました。出馬されるのではないかと思っていたので、突然の不出馬宣言に驚いたところです。」
防衛副大臣として岸田総理を支えた鬼木議員は、不出馬は英断だと話します。
■鬼木議員
「(岸田首相の)失政ではなかったにもかかわらず、党への信頼が落ち続けていたということに、泣き事ひとつ言わず責任を取って一新するとおっしゃったのは、立派な引き際かなと感じております。」
自民党福岡県連の原口剣生会長は、岸田総理の不出馬は「残念だ」とした上で、新しいリーダーの誕生に期待を寄せています。
■自民党 福岡県連・原口剣生会長
「政治とカネにちゃんとした終止符を打つ。その筆頭となっていく発言をする人が出てくれば、支持率は上がってくるのでは。」
一方、立憲民主党の城井崇議員は裏金問題について、トップが変わっても自民党の体質は変わらないとの見方を示しました。
■立憲 福岡10区・城井崇議員
「裏金・脱税については自民党トップというより『裏金議員』自身が責任を取るべき。やはり我々が日本の政治そのものの空気を入れ替え、刷新していくために政権交代が必要だと。その政権を変える受け皿を我々がつくる。」
自民党副総裁を務めた山崎拓氏は、岸田総理の判断は「評価できる」と話します。
■自民党 元副総裁・山崎拓 氏
「野党も困っていると思います。野党は“岸田続投”を考えて、立憲民主党の誰が党首になっても十分戦えると思っていたと思います。野党の方は(立憲民主党の代表選に)古い人が出て古い人同士の戦いになって、自民党は新しい人が出てくるから、野党として思惑が外れたと思います。」
また、自民党の総裁選については、岸田総理が後継者を指名しなかったため、候補者が乱立するのではないかとみています。
■山崎氏
「今まで総裁選挙に立ってきたような人たちが出ても、自民党に対する期待はよみがえらないと思います。新しい人が出てくれば国民は関心を持つと思います。」
すでに複数の候補者の名前が挙がっている自民党総裁選。ポスト岸田は誰になるのか。9月の総裁選の日程は20日に決まります。