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プール熱が福岡県で3週連続で警報レベルに 大人もかかる 症状と対策は

2023年9月28日 17:46
プール熱が福岡県で3週連続で警報レベルに 大人もかかる 症状と対策は

発熱やのどの痛みなどの症状が出る咽頭結膜熱、いわゆるプール熱が、福岡県内では3週連続で警報レベルを超えています。0歳から6歳までの未就学児に多い感染症ですが、大人も注意が必要です。

福岡市中央区の、みみ・はな・のどせがわクリニックでは、9月中旬から咽頭結膜熱、いわゆるプール熱の患者が急激に増え始めたといいます。先週、1歳の息子が咽頭結膜熱にかかったという人に聞きました。

■母親
「目の充血と、目やにでかわいそうだった。目が辛そうだった。あと鼻水。夫もかかったみたいで、まだ目が充血して苦しそう。目の充血がとにかくすごくて、子どもより夫の治りが遅い。」

プール熱と呼ばれる咽頭結膜熱は、高熱や結膜炎などの症状が出るアデノウイルスによる感染症です。0歳から6歳までの未就学児に多い感染症ですが、大人もかかります。命に関わる病気ではないですが、まれに、子どもは重症化することがあります。

福岡県内の咽頭結膜熱の感染者は8月下旬から急激に増え始め、9月18日から24日までの1週間では1医療機関あたり4.44人と、3週連続で警報レベルを超えています。1年中かかるおそれがありますが、夏に流行することが多いといいます。なぜ、この時期に流行しているのでしょうか。

■みみ・はな・のどせがわクリニック 瀬川祐一 院長
「コロナ禍で感染の流行がなかったので、抗体を持っている人が少ないのではないか。コロナが5類になって感染対策がいままでよりもゆるくなってきた。そのことが感染の流行を広げている原因ではないか。」

福岡県では今後の動向に注視するとともに、感染対策を呼びかけています。

咽頭結膜熱、プール熱について改めて見ていきます。感染してしまうと、38℃から40℃の高熱、のどの痛み、そして目の充血などが見られます。接触や、せきやくしゃみによる飛まつで感染します。主に子どもがかかりますが、大人にも感染します。

感染予防ですが、プール熱には、コロナウイルスなどに有効とされるアルコール消毒が効きにくいとされています。よく手で触るところを消毒するには、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。また、手洗いには石けんを使い、タオルの共用は避けるようにしてください。

アルコールが効きにくいとはちょっと意外ですが、お子さんだけではなく、私たちも対策していきたいですね。