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【ストップ!詐欺被害】「犯罪の容疑が」「株が安く買える」2人が計3500万円をだまし取られる「守秘義務がある」と言われ相談できず 福岡

2024年8月21日 16:00
【ストップ!詐欺被害】「犯罪の容疑が」「株が安く買える」2人が計3500万円をだまし取られる「守秘義務がある」と言われ相談できず 福岡
「守秘義務がある」相談できず

福岡県小郡市で「犯罪の容疑がかかっている」「株が安く買える」などとするウソの電話で、小郡市の70代の女性が2150万円を、80代の男性が1395万円を、それぞれだまし取られました。

2人は「守秘義務がある」と言われ、周りに相談できなかったと話しているということです。

警察によりますと、福岡県小郡市に住む70代の女性の家にことし6月、NTTをかたる自動音声で「2時間後に電話が使えなくなる。 詳しい話を聞きたければ数字を押して」と電話がありました。

女性が指定された数字を押すと、警察官や検察官をかたる人物が出て「犯罪の容疑がかかっている」「無実を証明するため資産を預ける必要がある」などと言われました。

女性はSNSの連絡先を交換し、指示された口座に7月から8月にかけて9回にわたり合わせて2150万円を振り込み、だまし取られました。

また、福岡県小郡市の80代の男性の家にはことし6月、大手の電機メーカー社員や小売り店社員をかたる男らから「株式発行情報がある」「あなたに割り当てがあり安く株が購入できるが、買ってもらうと1500万円をお礼として受け取れる」と電話がありました。

男性は指示通りに現金を段ボールなどに入れて郵送したといいます。

その後、公務員をかたる男から「株購入を持ちかけた男は逮捕された」「200万円を支払うと懲役には行かなくてよい」と電話があり、男性はさらに現金を郵送し、合わせて1395万円をだまし取られました。

この2つの詐欺事件で、女性は「守秘義務があり他人に話すと身柄を拘束されるなどと言われ、相談できなかった」と話し、男性は「上場できなくなるので秘密を守ってと指示され、人に相談しなかった」と話しているということです。

2人はそれぞれ相手と連絡が取れなくなり、詐欺に気づきました。

警察は「電話で『お金』の話はすべて詐欺だと思って」と注意を呼びかけています。