【詐欺】心理学の専門家が語る被害に遭いやすい人の特徴は 県内で2か月で10億円超の被害 警察・区役所・金融機関・コンビニが緊急会議 福岡
ことし、福岡県内ですでに10億円以上の被害が出ている詐欺についてです。相次ぐ被害を防ごうと9日、福岡市で警察や自治体などによる緊急会議が開かれました。
緊急会議に参加したのは、警察や自治体、金融機関、それにコンビニエンスストアの関係者などおよそ200人です。
会議ではニセ電話詐欺の被害を未然に防いだコンビニの店員に感謝状が贈られたほか、詐欺被害の現状や被害に遭いやすい人の特徴などが報告されました。
「何度も私のところには電話がかかってきたことがあります。持っているお金をなんとかして孫のために増やしたいという前向きな気持ちを逆に利用されないように、正しい知識を増やそうと思いました。」
警察によりますと、ことし2月末までに福岡県内で確認されたニセ電話詐欺やSNS型投資詐欺の被害は145件に上ります。被害額は10億を超え去年の同じ時期より9億円も増えています。
警察は関係機関との連携を強化し、被害防止に取り組んでいきたいとしています。
詐欺の被害に遭いやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか。
心理学を専門に研究している福岡大学の大上渉教授は、被害に遭ったことがある高齢者へのアンケート結果を分析し、3つの特徴を挙げています。
まず、男性より女性が多い、一人暮らしをしている、外出の頻度が少ないということです。
さらに態度や行動の特徴としては、詐欺に遭わない自信がある、電話が鳴るとすぐにとる、知らない人の話に聞き入るという3点も指摘しています。
2つ以上、当てはまる方はだまされやすいということで、行動を見直すよう注意を呼びかけています。