福岡県内6工場も対象 ビッグモーター『行政処分』を発表 2工場には最も重い処分
国土交通省は13日、不正な自動車整備をしていたとして、中古車販売大手『ビッグモーター』に行政処分を科す方針を決めました。福岡県内の2つの工場については、民間車検場の指定を取り消す最も重い処分を科す方針を明らかにしました。
■斉藤国交相
「指定工場に対する最も重い処分である、指定取り消しに相当する法令違反が認められたことは、極めて遺憾。」
国土交通省は、ことし7月に立ち入り検査した全国34の整備工場すべてについて、10~180日の事業・車検業務の停止処分としました。
福岡県内でも6つの工場が処分の対象となっていて、このうち春日営業所と古賀店では、民間車検場としての指定を取り消す方針です。
車検の一部を行っていないことや、記録簿に虚偽の記載をしていたなどの違反が確認されたということです。
国土交通省は10月20日に、ビッグモーター側の意見を聞く『聴聞』を行い、処分を確定します。
今回、福岡県内にある春日営業所と古賀店の2つの工場で、民間車検場としての指定を取り消す方針が明らかになりました。
どのような違反が確認されたのか詳しく見ていきます。国土交通省によりますと、車検の際に法律で定められた検査を一部で行っていなかったということです。具体的にはスピードメーターの検査で、走行している速度と、実際に表示されている速度に誤差がないかを調べるものなどです。
また、一部の検査を行っていないにもかかわらず、実施した旨の虚偽記載を記録簿にしていたことが確認されています。
こうした違反が、今回の『指定取り消し』の処分が浮上した理由となっています。