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佐賀市で『シラス干し』パックにフグの稚魚1匹混入 専門家に聞いた危険性は?

2023年10月13日 17:43
佐賀市で『シラス干し』パックにフグの稚魚1匹混入 専門家に聞いた危険性は?
佐賀市で『シラス干し』にフグの稚魚混入

佐賀市の鮮魚店で販売された『シラス干し』のパックに、フグの稚魚とみられる小魚が混入しているのが見つかりました。ときに人の命をも奪うほどの猛毒を持つフグは稚魚であっても危険なのか、取材しました。

佐賀県によりますと、11日、佐賀市のスーパーマーケット内の鮮魚店『最上鮮魚』で『シラス干し』を購入した客から、「パックにフグの稚魚が入っていた」と佐賀中部保健福祉事務所に連絡がありました。回収して確認したところ、体長5ミリほどのフグの稚魚とみられる小魚が1匹混入していました。

この鮮魚店では、10月7日から11日までに40パックを販売していて、これまでのところ、健康被害の届け出はないということです。

フグのおもに肝臓などの内臓にはテトロドトキシンという神経毒があり、食べると体のしびれや呼吸困難を引き起こし、最悪の場合、死に至ります。そのため、フグの調理には各自治体の免許が必要です。

フグの稚魚にも毒はあるのか、魚の専門家に聞きました。

■マリンワールド海の中道 魚類課・岡村峻佑さん
「ないとは言えないです。どんなに小さなものでも、毒をもっているヒトデや貝を食べて成長するので、その時点で少しずつ蓄えているのは間違いない。」
「(一方で)数ミリのフグを知らずに食べてしまって死ぬかというと、実はその可能性はきわめて低い。気にしなくていいと思います。」

含まれる毒の量は、致死量よりもはるかに少ないということです。

ただ、販売した鮮魚店は商品を自主回収していて、佐賀県は商品を買った人に対し、絶対に食べないようにと強く呼びかけています。