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高齢者施設で32人・保育施設で24人 福岡市でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生

2024年1月12日 16:45
高齢者施設で32人・保育施設で24人 福岡市でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生
福岡市役所

福岡市博多区の高齢者施設で32人、中央区の保育施設で24人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、市はノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみられると12日、発表しました。

博多区の高齢者施設では4日以降、複数の入所者と職員に嘔吐や下痢、発熱の症状が出ました。

12日までに、70代から90代までの入所者24人と職員8人、合わせて32人に症状が出て、このうち1人からノロウイルスが検出されました。

また、中央区の保育施設では12日までに1歳から6歳までの園児22人と職員2人、合わせて24人が嘔吐、下痢、発熱、腹痛の症状を訴え、このうち2人からノロウイルスが検出されました。

市はいずれも、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみています。重症の人はおらず、全員、快方に向かっているということです。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、ウイルスに汚染された二枚貝などを生や不十分な加熱で食べることなどで感染し、感染した人の便や吐いたものを触った手などを通して二次感染を引き起こします。

福岡市は▽二枚貝などを調理するときは中心温度が85℃から90℃で90秒以上、十分に加熱して食べること、▽トイレの後や食事の前には手をよく洗うこと、▽手洗いの後に使うタオルは清潔なものを使うこと、▽調理台や調理器具は85℃以上で1分間の加熱または次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)での消毒が有効であることなどを呼びかけています。

最終更新日:2024年1月12日 16:47