【秋の交通安全県民運動】海に近い臨港署が恒例の「海産物」で交通安全 春日署では「通学路戦士パトーラ」が一日署長 福岡
「秋の交通安全県民運動」に合わせて、福岡県内の警察署が独自の取り組みを展開しています。ダジャレによる街頭キャンペーンや「戦隊ヒロイン」の一日署長で、交通安全を呼びかけました。
24日午後、福岡市博多区の福岡国際会議場では、博多臨港警察署の署員らおよそ60人がドライバーに、ある食品を配り交通安全を呼びかけました。
■山本竜誠記者
「こちらでは交通安全を呼びかける啓発のチラシとは別に【明太イワシ】を配っています。なぜ明太イワシを。」
■博多臨港警察署・吉村潤一郎署長
「今回の活動重点の飲酒運転撲滅にかけて『ちょっとイワシて(言わして)飲酒運転ダめんたい』をお配りしています。」
海に近い臨港警察署は1998年から毎年、「海産物」にかけたダジャレで交通安全を呼びかけています。
■ドライバー
「飲んだらダめんたいの気持ちで運転していきたいと思います。」
一方、春日警察署では。
■村岡麗菜さん(30)
「私は誰もがヒーローになれる街を目指し、輪が広がることで安全へとつながっていくのではないかと考えています。」
署員およそ70人を前に自らの体験と交通安全の大切さを訴えたのは、一日署長に任命された村岡麗菜さんです。
福岡県大野城市で交通指導員を務める村岡さんは12年前、京都府亀岡市の通学路で車の暴走事故によっていとこを亡くしました。痛ましい事故をきっかけに「通学路戦士パトーラ」として、事故防止の活動を続けています。
ことし福岡県内で発生した交通事故は、さまざまな取り組みもあって前の年より1000件以上少ない1万3387件でした。亡くなった人は7人減って66人です。
一方で、8月末までに発生した飲酒運転事故は65件で、去年の同じ時期と比べて10件増えています。
「秋の交通安全県民運動」は9月30日までで、歩行者の交通事故防止や夕暮れ時以降の早めのライト点灯、自転車のヘルメット着用や、飲酒運転撲滅などを中心に呼びかけられます。