女性警察官の割合が全国ワーストの福岡県警 「最強部隊」の副隊長に女性警視 女性隊員も初の配置
男性のイメージが強かった警察官ですが今、女性警察官がその活躍の幅を広げています。災害救助やテロ対策にあたる福岡県警の第1機動隊におよそ10人の女性警察官が初めて配属されました。
福岡県警の第1機動隊は、災害救助やテロ対策などにあたります。11日、新たに配属された機動隊員が訓練の成果を披露しました。
■福岡県警第1機動隊・中村典子 副隊長
「平常心を持って同期隊員、心を一つにして、隊長視閲に臨んでいただきたいと思います。」
そこで隊員に向け指示を出すのは、女性として初めて副隊長に着任した中村典子警視(58)です。
福岡県警の第1機動隊に女性が配属されるのは今回が初めてで、中村副隊長のほかにもおよそ10人の女性警察官が配属されました。
中村副隊長はこれまで、警察学校指導科長や春日警察署の地域管理官などを歴任してきました。
■中村副隊長
「内示を受けた時は、今までの県警の組織内での第1機動隊に女性の配置がなかったことから、非常に驚きは感じました。県警の中でも強じんで屈強な部隊である第1機動隊に、私なりの視点と考えを加えて、さらに強くて優しい県警の最強部隊の第1機動隊としていきたい。」
昨年度、福岡県警の女性警察官の割合は全国ワーストの10パーセントで、今年度は10.6パーセントに増えましたが、女性警察官の採用が課題となっています。
福岡県警は今後も、性別を問わず能力のある人材が活躍できる環境づくりを継続していきたいと話しています。