「ウイルスに感染」とPCから警報音→有名企業をかたり「全財産を送金して」3600万円をだまし取られる 福岡
福岡県大牟田市の76歳の男性が、ソフトウェア関連の有名企業をかたる男らにおよそ3600万円をだまし取られました。
警察によりますと、ことし2月、福岡県大牟田市に住む76歳の無職の男性が、自宅のパソコンから突然、警報音がなり画面に「コンピューターウイルスに感染した」という表示が出たことから、表示された番号に電話しました。
すると、電話応対したソフトウェア関連の有名企業をかたる男から片言の日本語で「あなたの銀行口座が危ない」「私があなた名義で新しく銀行口座を開設するので、その口座に全財産を送金してください」などと言われました。
男性は、ことし2月末までに8回にわたり、合わせて現金3450万円を男に指定された口座に振り込みだまし取られました。
しかし、その後も、男性のパソコンに同様の警告が表示されたため、再び同じ番号に連絡したところ電話応対した女に「解除するには再度お金が必要になる」と持ちかけられました。
男性は、女の指示に従い、ことし3月末までに5回、合わせて131万円分のギフトカードをコンビニエンスストアで購入して相手にシリアルコードを伝え、だまし取られたということです。
男性が同じ日に、さらにギフトカードを購入をしようとした際にコンビニの店員が詐欺を疑い、警察に通報したことから事件が発覚しました。
警察は「電話で『お金』の話はすべて詐欺、他人に電子マネーの番号を教えないように」と注意を呼びかけています。