【市民襲撃など6つの事件】工藤会の元ナンバー3が無罪主張を一転 一部の関与を認める 検察「つじつま合わせ」 福岡高裁
市民襲撃など6つの事件で、1審では無期懲役の判決だった 工藤会元ナンバー3の控訴審です。これまで無罪主張を貫いてきましたが、一転して一部関与を認めました。
特定危険指定暴力団、工藤会の元ナンバー3、菊地敬吾被告(51)は、北九州市で福岡県警の元警部が銃撃された事件や、福岡市で女性看護師が刺された事件など6つの事件に関与したとして、1審では無期懲役の判決を言い渡されました。
1審では無罪主張だった菊地被告ですが、27日に始まった控訴審では一転して、元警部の銃撃事件を計画・指示したなどと6つのうち3つの事件への関与を認めました。
工藤会をめぐっては、市民が襲われた4つの事件に関与したとしてトップの野村悟被告が1審で死刑判決を、ナンバー2の田上不美夫被告が無期懲役の判決を受けました。
野村被告は控訴審でも無罪主張を貫く一方、田上被告は一部関与を認める主張に転じた上で「菊地被告に指示した」などと話していました。
菊地被告が田上被告に沿う形で主張を変更したことについて、検察側は「つじつま合わせだ」として控訴の棄却を求めました。
野村被告と田上被告の控訴審判決は3月12日、菊地被告の次の公判はことし6月に行われます。