刃物を持った男に襲われそうになったら JR博多駅で不審者対応訓練「周りに知らせて離れて」
22日、JR長野駅で男女3人が男に刃物で刺され、1人が死亡する事件がありました。突然、刃物を持った不審者に襲われた場合、どう対処すべきなのでしょうか。福岡市のJR博多駅前で24日、訓練が行われました。
JR博多駅前広場で行われた不審者対応訓練には、JR博多シティの従業員や警備員などおよそ50人が参加しました。訓練は、刃物を持った男が通行人を襲ったと想定して行われました。
■通行人役
「収めなさい、収めなさい。」
■不審者役
「おい!」
■通行人役
「うわあー。」
■警備員
「警備員です。博多駅前で人が刺されました。救急車をお願いします。大丈夫ですか。負傷者3名です。1人重体です。」
参加者は、警察への通報や救急車の手配、被害者を安全な場所に移すなどの手順を確認しました。
■警察
「刃物を捨てろ。暴れんな、暴れんな。」
長野県のJR長野駅前では22日夜、男女3人が男に刃物で刺され1人が死亡しました。逃走している男と被害者3人との間に、面識はなかったとみられています。
見ず知らずの不審者から突然襲われそうになった時、私たちにできることは。訓練に参加した警備のプロは、大声で周りに知らせることが重要だと話します。
■JR九州セコム・原田正紀さん
「自身の身の安全を確保した上で、容疑者を刺激しないように、被害を拡大させないように。危険ですよと大きな声を出さないと、気づかないままというのが一番危ないと思うので、実際に刺されている状況があるならば大声で『人が刺されています』と告知をしていただくのがよいかと思います。とにかく大勢の人に知ってもらう状況をつくって、容疑者から離れてもらうことをやっていただきたい。」
警察は「安全な場所に身を隠した上で、すぐに警察に通報してほしい」と呼びかけています。