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乾燥する1月から3月は火災が多い時期「たこ足配線」「ほこり」に注意

2025年1月24日 17:51
乾燥する1月から3月は火災が多い時期「たこ足配線」「ほこり」に注意

26日の「文化財防火デー」を前に、福岡県宮若市の寺で防火訓練が行われました。暖をとるため電化製品の出番が多い季節ですが、火事にならないよう取り扱いには注意が必要です。

■東禅寺・間地隆道 副住職
「東禅寺が火事に遭っています。」

24日、福岡県宮若市湯原の東禅寺で行われた防火訓練には、寺の副住職や消防など10人が参加しました。寺から出火した想定で行われ、通報から消火までの手順や消火器の使い方などを確認しました。

この訓練は、26日の「文化財防火デー」に合わせ、住民の連携や防火意識を高めようと毎年、地域の文化財を所有する寺や神社で行われています。

鎌倉時代に造られたとされる東禅寺の梵鐘(ぼんしょう)は、福岡県の有形文化財に指定されているため、普段から火の取り扱いには気をつけているといいます。

■間地 副住職
「ろうそくや線香など燃えるものが非常に多いので、取り扱いは大事にしないといけないと思います。」

2022年の福岡県の火災発生件数を月別で見ると、空気が乾燥する1月から3月が特に多いことがわかります。今の時期は暖房器具など電化製品を使う機会も増えることから、消防が注意を呼びかけています。

■直方・鞍手消防本部 警防課 千代田隆二 課長補佐
「電気ストーブの使用にはたこ足配線に注意してほしい。1つのコンセントに大量の電化製品(のプラグ)を差し込むと、火災の発生リスクが上がります。」

複数の差し込み口を持つ配線器具を、接続できる最大消費電力を超えた状態で使い続けると、発熱して火災につながる恐れがあるといいます。また、配線器具にたまったほこりも、出火の原因になります。

東禅寺では配線器具を極力使わないよう、すでに対策を済ませました。

■副住職
「昔は奥の方からドラムで電源を引っ張って、たこ足でつないでいて怖いなと思っていて。本堂の中に6か所コンセントを設置して、火災の可能性を極力減らそうというふうにしました。」

火災が発生しやすい今の季節だからこそ、生活の中に潜むリスクを減らすことが必要です。

最終更新日:2025年1月24日 17:51