【手口】偽造免許証でカードを入手→スマホ・タブレットを不正購入　受け取りに2府7県で600軒の空き家を悪用か　福岡

偽造した運転免許証を使って入手したクレジットカードでスマートフォンやタブレットをだまし取り、売却したなどの疑いで、福岡県警と愛知県警の合同捜査本部は6日、大阪市の男ら12人を逮捕したと発表しました。売却益は少なくとも9500万円に上るということです。

■東まどか記者
「こちらにずらりと並んでいるのはすべて、偽造された運転免許証です。逮捕された男らはこれらを使い、大規模な詐欺行為を行っていたとみられます。」

詐欺などの疑いで逮捕されたのは、大阪市の職業不詳、石川剛樹容疑者（31）ら20代から30代の男12人です。

警察が説明した石川容疑者らの手口です。まず架空名義の偽造免許証を使い、銀行口座を開設するとともにクレジットカードを申し込みます。

カードの受け取りは集合住宅などの空き家で、2府7県、600軒ほどの空き家を使っていました。

受け取ったクレジットカードを使って販売店でスマートフォンやタブレットをだまし取り、それを売却して金を得ていたとされています。

売却で得た金は、少なくとも9500万円に上るということです。

グループは、空き家を探す担当や運転免許証を偽造する担当などに分かれていたとみられています。

ことし4月、拠点となっていた大阪市と名古屋市のマンションからは、偽造免許証など2000点以上が押収されていて、警察は余罪の有無や、ほかの犯罪組織との関連についても捜査する方針です。