“勝負めし”の資さんうどん「震えながら電話を」 藤井聡太八冠の効果に地元はうれしい悲鳴
北九州市で行われている将棋の竜王戦は、藤井聡太八冠が勝ってタイトル防衛に王手をかけるのか、いよいよ終盤戦です。勝負の行方とともに注目されている昼食やおやつに、地元ではうれしい悲鳴があがっています。
26日、福岡県北九州市戸畑区の旧安川邸で行われている竜王戦・第3局の2日目を迎えました。
■立会人
「封じ手は5六歩です。」
対局は、藤井八冠が25日に封じた44手目を指して再開されました。現在、藤井八冠が挑戦者・伊藤七段に対して若干優勢で終盤戦に入っています。
勝敗と同様に注目されているのが“勝負めし”です。
■吉村史織キャスター
「藤井八冠がお昼に選んだのは、福岡県民おなじみの、このメニューです。」
■店員
「お待たせしました。肉ごぼ天うどんです。」
提供されたのは、大きなゴボウの天ぷらと、甘辛い味付けの牛肉がトッピングされた看板メニューの『肉ごぼ天うどん』です。
■吉村キャスター
「福岡のうどんの特徴ということで、麺が柔らかくてふわふわ。食感がいい。この時間に藤井さんが同じメニューを食べていると思うと、感慨深いというか。」
藤井八冠に選ばれたという知らせを客に伝えました。
■北九州市民
「あ、そうなんですか!?」
「ナイスチョイスだと思います。」
■資さんうどん・ 原田浩陽さん
「選ばれるとは全く思っていなかったです。選ばれたという電話をちょうだいしたときは、ドキドキ震えながら電話しました。八冠パワーにあやかりたいです。」
さらに、藤井八冠が25日に食べたスイーツは『福を呼ぶ河豚最中』です。一夜明け、選ばれた和菓子店を訪ねてみました。
■吉村キャスター
「平日の午前中にも関わらず、店内大勢の人でにぎわっています。」
26日朝の開店とともに、河豚最中を買い求める人たちが次々と訪れていました。
■梅園・邑本元嗣社長
「(客は)5倍くらいに増えているんじゃないですかね。インターネットも今まで見たことがないような数の注文が来ています。」
お土産に買いに来たという男性に話を聞きました。
■山口から来た客
「『藤井さんが食べたものですよ』と言って配りたいと思います。」
翌日に関西に住む息子に会いに行くという女性にも話を聞きました。
■地元の客
「藤井さんの将棋でいま話題になっているし、手土産にするにはグッドタイミングかなと。」
手には、自分で食べる用の小分けされた最中がありました。
■地元の客
「改めて食べてみようかなと思っています。北九州がこれで盛り上がってくれれば、とてもいいかなと思います。」
河豚最中は、伊藤七段も26日午後のおやつに選びました。
将棋の八大タイトルの中でも最高位の竜王戦七番勝負です。藤井八冠が勝って八冠独占後初めてのタイトル防衛に王手をかけるか、それとも伊藤七段が一矢報いるのか、勝敗は間もなく決まるとみられています。