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『竜王戦特別企画展』始まる “封じ手”展示や対局の雰囲気体験のフォトスポットも

2023年11月15日 17:57
『竜王戦特別企画展』始まる “封じ手”展示や対局の雰囲気体験のフォトスポットも
『竜王戦特別企画展』旧安川邸で始まる

10月、将棋の竜王戦第3局が開催され、“藤井フィーバー”に沸いた北九州市で、対局を振り返るイベントが始まりました。普段は見ることができない貴重な『封じ手』や、対局の雰囲気を体験できるフォトスポットなど、ファンにはたまらない展示会です。

■藤井聡太八冠
「(公邸は)ふだん行けるところではないので貴重な経験になった。ふだんスニーカーを履くことが多いんですが、きょうは革靴を履いてきました。」

藤井八冠は将棋界で史上初となる八大タイトル独占を達成し、13日、内閣総理大臣顕彰を授与されました。

タイトル独占後、初めての防衛戦となった『竜王戦』の第3局は、10月25日から2日間にわたって北九州市戸畑区で行われました。

同い年の挑戦者・伊藤匠七段と火花を散らした対局に、北九州の街は“藤井フィーバー”に沸きました。その余韻冷めやらぬなか、戦いの舞台となった旧安川邸で、15日、始まった特別企画展です。

会場には、2日間にわたって藤井八冠が向き合い続けた、将棋盤や駒が展示されています。

初日の対局の最後、藤井八冠が次の一手を記した『封じ手』には、赤いペンで、動かす駒を丸く囲み、動かす先を矢印で示しています。

藤井八冠はこの一手に1時間40分以上の大長考をし、みごと勝利につなげました。

■旧安川邸・坪井秀生 副館長
「(藤井八冠は)回廊をゆっくり行かれて、若いのですが歩くだけでも勝負師のオーラというのが出ていまして、周りがすごくシーンとしてました。」

会場には、対局の雰囲気を体験できるフォトスポットもあります。藤井八冠が実際に使った座布団に座って写真を撮ることができます。

■訪れた人
「ちょーうれしい。藤井くんのぬくもりが感じられる。ちょっと触ってみよう。」

■スタッフ
「こちらが、藤井竜王が飲んだ茶論ジンジャーエールです。」

藤井八冠が2日目に頼んだ『勝負ドリンク』を味わうこともできます。ジンジャーエールに点てたばかりの抹茶を入れた、見た目も鮮やかな飲み物です。

■奥村三枝 記者
「藤井さんが実際に座った椅子とテーブルで勝負ドリンクをいただけます。抹茶の香りがすごいです。さっぱりとしたジンジャーエールです。」

■旧安川邸・坪井秀生 副館長
「勝負が終わったあとの感想戦では、本当に将棋が好きなんだなと。笑顔で長いこと伊藤さんと将棋談義というか感想戦を過ごされていました。将棋好きの人にぜひ立ち寄って、駒を自由に扱って体感してもらえればと思います。」

旧安川邸では竜王戦の対局のあと、来場者が2倍に増えたということです。あの熱戦を振り返ることができる“竜王戦”特別企画展は、2024年1月29日まで旧安川邸で開かれています。

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