陸上自衛隊のオスプレイ一般公開 デモフライト中止も配備計画に変更なし 不安の声も 佐賀
アメリカ軍の輸送機オスプレイが11月29日に鹿児島県の屋久島沖で墜落した事故がありましたが、佐賀県では12月3日、陸上自衛隊のオスプレイが一般公開されました。
今回の事故を受け、佐賀県へのオスプレイ配備計画に変更はないとされていますが、不安の声も上がっています。
佐賀県吉野ヶ里町にある陸上自衛隊目達原駐屯地です。
創立69年の記念行事が3日開かれ、戦闘ヘリの編隊飛行や、戦車や航空機の一般公開が行われました。
公開されたものの中には、あの機体もありました。
■占部晃太朗記者
「航空機が展示されている会場でより多くの人の注目を集めているのが、佐賀県に配備が計画されているオスプレイです。」
このオスプレイは、千葉県の木更津駐屯地に暫定配備されている機体で、目達原駐屯地の創立記念行事に合わせて一般公開されました。
■小郡市から(7)
「かっこよかった。」
■神崎市から(30代)
「研究されてようやく実用化された機体なので、技術の発展が垣間見えておもしろい。」
一般公開されたオスプレイは当初、デモフライトも行う予定でした。
しかし、11月29日に鹿児島県の屋久島沖でアメリカ軍のオスプレイが墜落する事故が発生し、中止となりました。
佐賀空港の西側にはオスプレイの配備に向け、陸上自衛隊の駐屯地の建設が進められていますが、今回の事故を受け、配備への不安を口にする人もいました。
■吉野ヶ里町から(80代)
「世界的な事情を見れば抑止力で必要かと思うが、本音はちょっと怖い。」
■小郡市から(40代)
「付近の人は嫌じゃないかなと思う。落ちたら怖いので。特に落ちたばかりなので。まだですね。」
九州防衛局に対しては4日、共産党所属の国会議員や地方議員が、国内すべてのオスプレイの撤去を申し入れました。
今回の事故を受け、防衛省はオスプレイの佐賀県への配備計画に変更はないとしています。