「ホークスで過ごした時間の全てが自分の財産」甲斐拓也選手が巨人に移籍へ 代理人「阿部監督からの熱い言葉が響いたのではないか」
新天地での挑戦を選びました。ホークスの甲斐拓也選手(32)が国内FA権を行使し、巨人へ移籍することが17日、決まりました。1か月以上、悩んだ末の決断です。
ホークスの「扇の要」として、4度の日本一にチームを導いた甲斐拓也選手。17日に球団事務所を訪れた代理人が、その決断を明らかにしました。
■甲斐拓也選手の代理人
「移籍の意思を固めたのをお伝えしてきました。(巨人の)阿部監督からの熱い言葉が響いたのではないか。」
代理人を通して球団に伝えられたのは、巨人への移籍でした。
2010年、育成ドラフト6位で入団した甲斐選手。その後、支配下登録を果たすと、代名詞の“甲斐キャノン”を武器に、日本を代表するキャッチャーに成長しました。
球団を通して甲斐選手は「今の自分があるのは、間違いなく、ホークスに育てていただいたおかげです。ホークスで過ごした時間の全てが自分の財産」とコメントし、球団とファンに感謝を伝えています。
ゴールデン・グラブ賞を今シーズン含め、7度も受賞した甲斐選手。新天地での活躍が期待されます。
【甲斐選手が17日午後に発表したコメント全文】
考え抜いた結果、移籍することを決断しました。
今の自分があるのは、間違いなく、ホークスに育てていただいたおかげです。心から感謝していますし、今回も素晴らしい条件提示をいただき、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
育成選手から支配下に這い上がるまでのきつく苦しかった努力の日々、チームメイトと味わった勝利の喜び、ホークスで過ごした時間の全てが自分の財産であり、かけがえのない経験です。
こうしたホークスでの全ての経験を思い返すたびに、本当にホークスを離れていいのか、自問自答を繰り返しましたが、今回、新たな経験をすることで野球選手としての自分をもっと高めたい、という心境に至り、移籍することを決めました。
熱く力強い声援をくださったファンの皆さん、いつも支えてくれたスタッフの方々、最高のチームメイト、小久保監督やコーチの皆さん、王会長をはじめフロントの方々、ホークスで出会えた全ての皆さんのことを思い浮かべると、離れてしまうことは本当につらいのですが、セリーグで新たな挑戦を始めたいと思います。
14年間、ホークスで最高の日々を過ごすことができました。本当にありがとうございました。