福岡空港で過去最大となる6億8000万円分の覚醒剤も 薬物の密輸は個人間の取引が増加 門司税関
門司税関は、覚醒剤など不正薬物の去年1年間の押収量が5年ぶりに20キロを超えたと発表しました。
門司税関によりますと、覚醒剤や大麻など不正薬物の摘発件数は去年1年間で35件と、前の年より11件増えました。押収量は前年の2.7倍にあたるおよそ24キロで、20キロを超えたのは5年ぶりです。
密輸の方法は、航空貨物の利用が減った一方で、旅客便や国際郵便物を使った個人間の取引が増えているということです。
門司税関は去年3月、タイから福岡空港に到着したタイ人女性がスーツケースやボストンバッグの中に隠し持っていた、覚醒剤およそ11キロを摘発しました。福岡空港での1回の摘発量としては過去最大で、末端価格にしておよそ7億2000万円に上ります。女は高額の報酬目的で、スーツケースなどの運搬を請け負っていたということです。
門司税関は「ことしは大阪・関西万博が開催されることもあり、テロや密輸が増える恐れがある」として警戒を強めています。