ごみを駐車場や田んぼに投げ捨て…食べ歩きNGの場所で食べ歩き 観光客のマナー違反が深刻【福島県】
毎年の課題ではありますが、観光地では困った状況になっていました。
新型コロナが5類に移行して迎えた初めてのゴールデンウイーク。
空港は、海外への出国ラッシュとなり、国内の交通機関も旅行や帰省の人たちでにぎわいを見せました。
福島県内もレジャー需要が回復するなかで、観光をめぐる「あの問題」も深刻化していました。
観光客のマナーの問題について会津若松市の観光名所・飯盛山を取材しました。
新型コロナの流行も落ち着き、最近は、外国人観光客も含め、訪れる人が増えているそうです。
このゴールデンウイークも多くの人が観光に訪れていました。
■神奈川県からの観光客は
「母親が八重の桜を見ていて、福島いいなと言って白虎隊の歴史を見て来てみた」
■東京からの観光客は
「日本人の魂というか、武士道のかがみみたいなところがありますよね」
白虎隊が自決した場所として、知られる飯盛山。
亡くなった、若い隊士の霊を慰めようと、多くの人が祈りを捧げますが…一部、マナーの悪い観光客もいるそう。
■五代目 白虎隊墓守 飯盛山分店店主 飯盛 尚子さん
「車で出たごみをそのままコンビニの袋に入れて、そのまま捨てていってしまったり、うちの駐車場にもあったり田んぼに投げ捨てたり…」
毎年、マナー違反は問題となっていましたが、ここにきて、観光客がさらに増えたことで、住民生活などに影響が出る、いわゆる「オーバーツーリズム」の状態になっているといいます。
■五代目 白虎隊墓守 飯盛山分店店主 飯盛 尚子さん
「霊山なので食べ歩きは一切できない所にはなっているが、食べ歩きをするお客さんがものすごく増えている」
毎朝のごみ拾いはもちろん、マナーを守れていない人がいれば、直接、声をかけたり、アナウンスで呼びかけたりと対応していますが、なかなか改善しないのが現状です。
■五代目 白虎隊墓守 飯盛山分店店主 飯盛 尚子さん
「住んでる方には迷惑をかけてもらいたくないというのは、本当に切実に思うところで最低限のルールをしっかり守ってもらえればとても歓迎します」
こうしたマナーの問題は、会津若松市に限った話ではなく、郡山市でも問題となっています。
猪苗代湖畔にあるごみ捨て場は、毎年、大型連休中、バーベキューやキャンプで出たごみを捨てる人が増えるため、ごみであふれかえると言います。
生ごみや空き缶などを捨てること自体は問題ないのですが、ルールを守らず、炭や網、キャンプ用品などを捨てる人がいるのが現状です。
郡山市も、早めにごみを回収するなど対応に追われています。