衆議院総選挙・福島選挙区について、有権者の数が最も多い、郡山を中心とする福島2区です。ベテランの前職に新人2人が挑む構図。その選挙戦に密着です。

有権者の数は42万人あまりと県内選挙区で最多。商都・郡山市を抱えた福島2区で議席を争うのは…。

■丸本 由美子さん・共産・新
「私、丸本由美子に金権腐敗政治ストップの1票を」

■玄葉光一郎さん・立憲・前
「最大の政治改革は政権交代です。そこまで皆さんと一緒に頑張らせていただきたい」

■根本 拓さん・自民・新
「日本の立場を強力に発信し、日本の平和と安全を守り抜くリーダーを目指します」

大臣経験もある立憲民主党の大ベテランと、新人2人が激突する構図に。それぞれが「チャレンジャー」として臨む選挙戦に注目です。

「有権者数最多2区 3人の“挑戦者の舞台裏”」

立憲民主党の前職・玄葉光一郎さん。

■玄葉光一郎さん・立憲・前
「区割りが変わって3分の2くらいの有権者が自分にとっては新しい有権者なので、一定の経験を持っているとはいえチャレンジャーの気持ちで」

自身を「チャレンジャー」と名乗って早くから大票田の郡山市をくまなく回っていました。当選10回、大臣経験もある玄葉さんは、県南が中心の旧福島3区に強固な地盤をもちますが、選挙区の変更で選挙戦の舞台は大きく変化。郡山市と県南の一部が1つになった「新・福島2区」で勝負します。その郡山市。2区の有権者の6割を占めるまさに、大票田。命運を握るといっても過言ではない、この場所をいかに押さえるかが重要です。抜群の知名度を誇る田村市でも…。

■玄葉光一郎さん・立憲・前
「安高陸上部後輩。珍しいよね安高陸上部後輩」

郡山市の高校出身の玄葉さん。自然と郡山市の話題に…。最初で最後の日曜日も、この郡山市で支持を訴えます。

■玄葉光一郎さん・立憲・前
「やっぱり玄葉光一郎が郡山が選挙区になって良かった」

これまでの選挙では候補者応援のため県外に出ることが多かった玄葉さん。ただ、この選挙期間中は自分の選挙に集中です。

その玄葉さんに挑むのは、自民党の新人・根本拓さん38歳。郡山市など旧2区を地盤とする前職の根本匠さんの長男です。

■根本 拓さん・自民・新
「自民党は変わらなければいけない、中から変わらなければいけない、そのために世代交代が必要だと」

たすきには「挑戦」。選挙カーにも「挑戦」。スタッフジャンパーにも「挑戦」。キーワードのようです。世代交代を打ち出す根本さんの応援には…。

■元経済安保担当相 小林 鷹之さん
「本当にこのままの自民党でよいのか。その問いかけに対する一つの答えが先般の自民党総裁選へのチャレンジです」

40代で総裁選にチャレンジした自民党・小林鷹之 元・経済安保担当大臣です。

■元経済安保担当相 小林 鷹之さん
「拓さんの力が必要なんです。拓さんの力が必要なんです。どうか皆さんの力で拓さんを国政に送っていただきたい。」

根本さんの父・前職の匠さんが「盟友」と呼んだこの人の姿も。

■岸田前首相
「今回の衆議院選挙に出てる新人候補の中にあってもぴか一ではないか、No1ではないか」

若さや刷新感を強調します。そんな根本さん。若さを生かし、選挙の戦い方も工夫しています。SNSを使ったライブ配信です。ゲストに招いてはここで、政策を訴えているのです。

■根本 拓さん・自民・新
「政治家がただ演説をする、で、質疑応答もない、これはもう変えたいなと思っていて」

こうした戦略も踏まえ、若い層からの集票を図りたい考えです。

そして、共産党の新人丸本由美子さん62歳。

■丸本 由美子さん・共産・新
「自民党政治を変えることができる大きなチャンスであり、大切な選挙となります」

自身の子育ての経験を生かし生活に寄り添った政策を訴えています。

■市民からの呼びかけ
「まるちゃん、まるちゃん」

須賀川市議を5期務め、自身2度目の国政選挙への「挑戦」です。共産党という組織力を武器に党幹部も応援にかけつけ、支持の拡大を狙います。

■日本共産党 小池晃 書記局長
「福島2区で暮らし守るの1票は丸本由美子とどうかよろしくお願い申しあげます」

県内で最も有権者が多い福島2区で議席を争う3人の候補者。戦いの行方は…？注目の衆院選は10月27日が投票日です。