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【国の再建めざし…戦禍続くウクライナから視察団】震災からの復興の地・双葉町に学ぶ

2024年2月22日 18:46
【国の再建めざし…戦禍続くウクライナから視察団】震災からの復興の地・双葉町に学ぶ
ロシアのウクライナに対する軍事侵攻が始まってから24日で2年になります。
現地では、いまなお攻撃がやむことはありませんが、その一方で震災と原発事故からの復興へ向け歩みを進める福島を手本に、ウクライナもまた戦禍からの再建をめざし、立ち上がろうとしています。

2月22日、双葉町を訪れていたのは、政府や自治体の関係者からなるウクライナの視察団です。

国際協力機構「JICA」が、ウクライナの復興を後押ししようと、東日本大震災の被災地へと招きました。

■双葉町・平岩副町長
「人がいなくなった状況から復興を進めるなど、双葉町とウクライナの復興には共通点があると思います」
双葉町が、復興へ歩む姿を見て国の再建に役立てもらいたいと、町の被災の状況や復興への取り組みを説明しました。

■質問するウクライナ関係者
「どういった方が戻ってきたんですか?高齢者や子育て世代はいるんですか?町を見ると、学校も幼稚園もないので、どういった方が戻ってきたのか教えてください」

■双葉町・平岩副町長
「大部分の方が高齢者、約3割ぐらいが元々の町民の方。残りの方は移住されてきた」

続いて訪れたのは、双葉町に進出した繊維会社の浅野撚糸。
失った産業や地域経済を復旧させるためにどうすべきか学びました。

視察団の中には、今もロシアによる攻撃が続く地域から参加した人もいます。

■ヘルソン市・ヴィタリイ ベロブロヴ副市長
「福島から得られた情報はとても役に立ちました。その中で、自分にとって感じたことの一つとしては、こういった復興のプロセス自体はかなり長くかかるものなので、復興の計画は、より早く、今のうちに計画を立てたい」

視察団は宮城県や大熊町の被災状況も学び、2月23日に帰国する予定です。