ミャンマーで西部の少数民族武装勢力が軍の管区司令部を制圧
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内戦状態が続くミャンマーで、西部ラカイン州の少数民族武装勢力が20日、軍の管区司令部を制圧しました。軍の管区司令部が奪われるのは2か所目です。
ミャンマーメディアによりますと、西部ラカイン州の少数民族武装勢力「アラカン軍(AA)」は20日、軍の西部軍管区司令部を完全に制圧し、司令官らを拘束しました。
「アラカン軍」は去年10月、「軍事独裁政権を終わらせる」と一斉蜂起した3つの少数民族武装勢力の1つで、今月にはバングラデシュとの国境地帯を支配下に置くなど攻勢を強めていました。
ミャンマー国内に14ある軍の管区司令部が制圧されるのは、今年8月の北東軍管区司令部に続いて2か所目です。
軍にとっては大きな痛手で、国境地帯での劣勢はさらに鮮明になっています。