ミャンマーで少数民族武装勢力が声明「直ちに停戦し、中国の仲介に積極的に協力」
軍と民主派勢力の内戦状態が続くミャンマーで3日、北東部シャン州の少数民族武装勢力が「直ちに停戦し、中国の仲介に積極的に協力する」とする声明を発表しました。
ミャンマーでは、2021年のクーデター以降、軍と民主派勢力との間で激しい戦闘が続いていて、北東部シャン州では去年10月、3つの武装勢力が一斉蜂起し、攻勢を強めています。
この3勢力の1つ、MNDAA=ミャンマー民族民主同盟軍は3日、「直ちに停戦し、対話による問題解決を望む。中国の仲介に積極的に協力する」との声明を発表しました。
地元メディアは11月、中国当局が雲南省を訪れていたMNDAAのリーダーを拘束し、戦闘をやめるよう圧力をかけているなどと伝えていました。
一斉蜂起した別の武装勢力、TNLA=タアン民族解放軍も11月、「停戦を仲介する中国の努力を尊重し、軍と交渉する用意がある」と表明しています。
貿易や投資でミャンマーとの利害関係が深い中国は、武装勢力への圧力を強めていて、ミャンマー国内に軍政と共同で「警備会社」を立ち上げる計画もあるということです。
軍政寄りの姿勢を強める中国に対しては、民主派勢力や市民から批判の声も上がっています。