ロヒンギャ迫害めぐり…ICC検察官、ミャンマー軍トップの逮捕状請求
ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャの迫害をめぐり、ICC=国際刑事裁判所の検察官は27日、ミャンマー軍トップの逮捕状を請求したと発表しました。
ICCの検察官は27日、人道に対する罪の疑いでミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官の逮捕状を請求したと発表しました。
ミャンマーでは7年前、西部ラカイン州でロヒンギャの人たちが軍による迫害を受け、およそ70万人が難民となって隣国バングラデシュに逃れました。
ICCの検察官は声明の中で、「独立した公平な調査の結果、刑事責任を問われるべき十分な根拠があると判断した」と述べた上で、「ロヒンギャの人たちが忘れ去られていないことを示す」と強調しました。
今後は、ICCの裁判官が逮捕状を発行するか判断することになります。
逮捕状請求を受け、ミャンマーの軍事政権は27日夜、「ミャンマーはICCの加盟国ではなく、声明は認めない」と述べました。