【続報】動物病院に立てこもり 計画的な犯行か・福島
22日、須賀川市で起きた立てこもり事件で、逮捕された24歳の男は、刃物を複数本持っていたほか、ロープも用意し、動物病院に立てこもっていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
強盗と建造物侵入の疑いで準現行犯逮捕されたのは、住所・職業不詳の笛木辰之介容疑者(24)です。
笛木容疑者は22日午後1時50分ごろ、刃物を持って、須賀川市の「やまもと動物クリニック」に侵入し、50代の院長の女性を脅迫したうえで、手足をロープのようなもので縛り、携帯電話1台を無理やり奪い取った疑いが持たれています。
当時、クリニックには院長の女性のみがいて、自力でロープをほどいて、外に逃げ、けがはありませんでした。
その後の捜査関係者への取材で、笛木容疑者は刃物を複数本持っていたほか、ロープも用意し、動物病院に立てこもっていたことがわかりました。計画的な犯行の可能性も視野に捜査が進められています。
また、女性に対して「携帯を出せ」と脅し、スマートフォンを無理やり奪い取ったということです。
捜査関係者によりますと、警察官が現場に駆け付けた時は、すでに院長の女性は逃げていて、笛木容疑者が1人でいたということです。
刃の先を笛木容疑者本人に向ける場面もあったため、警察は説得による解決を優先したということです。
笛木容疑者は立てこもり中、警察に対して、金品などの要求しなかったと言いますが「弁護士と連絡を取りたい」などと話していたということです。
警察官は笛木容疑者を、警棒などは使わずに、素手で制圧したということです。
現時点では単独犯とみられています。
警察が詳しい調べを進めています。