アメリカの投資ファンドが「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産を買収すると発表しました。

常磐興産を買収するのはアメリカの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」で10日から「株式公開買い付け」を始めます。

常磐興産が持つレジャー施設に対して大規模なバリュー・アップ投資を行い、異なる客層に幅広くアプローチできる魅力のある施設づくりを目指すということです。

フォートレスは、これまでの分析や常磐興産との協議を通じて、常磐興産が運営するハワイをテーマにした唯一無二の規模のウォーターパークやソフトコンテンツとしてのフラダンスのショーを高く評価するに至ったとのことです。

常磐興産は、1966年1月に開業した「スパリゾートハワイアンズ」をはじめとする施設は、老朽化が進んでおり、集客の拡大・収益の最大化を実現するためには、多額の設備投資が必要としています。一方で、新型コロナウイルスの影響で、財政状態が悪化し、現状、多額の設備投資を行える状況とはなっていないということです。
また、電気料金などのエネルギーコストを中心とする経費上昇や景気回復に伴う人員不足などの懸念されていることや長期的な事業環境として、少子高齢化・人口減少などにより、「スパリゾートハワイアンズ」をはじめとする施設のメインターゲットであるファミリー層が減少することが想定され、フォートレスの潤沢な資金力などによって企業価値の向上が可能であると判断したとしています。

完全子会社化後は、ブランド変更などは予定しておらず、従業員の雇用条件も同等以上で維持する予定だということです。

常磐興産は、公開買い付けに賛同の意見を表明しています。