退職金返納を求めた裁判 元課長側は全面的に争う方針 別府市水道局
大分県にある別府市水道局の公共工事を巡り収賄の罪で有罪判決を受けた水道局の元課長に対し別府市が退職金の返納を求めた裁判が27日、大分地裁で始まり元課長側は訴えの棄却を求めました。
この事件は2019年に別府市水道局が入札を行った朝見浄水場の公共工事を巡るものです。
業者に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったとして、当時の工務課長が収賄の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けています。
これを受けて、別府市は2023年8月元課長に対して退職金の返納命令を出しましたが、支払われなかったため支給した退職金などおよそ2600万円の支払いなどを求めています。
こうした中、27日大分地裁で第1回の口頭弁論が開かれ、元課長側は全面的に争う方針で訴えの棄却を求めました。
一方、市は「引き続き、訴えの正当性を主張していく」と説明しています。