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【特集】惜しまれながら20年の営業に幕… 「楽しい思い出が作れた!」 マリーナホップの営業最終日 広島

2024年12月4日 16:07
【特集】惜しまれながら20年の営業に幕… 「楽しい思い出が作れた!」 マリーナホップの営業最終日 広島

広島市西区にある商業施設のマリーナホップは、多くの人に見守られて、12月1日に最後の営業を終え、20年の歴史に幕を下ろしました。

■訪れた親子は…
「小さい子どもが遊ぶ場がなくなるのは寂しいですけど、今日は思いっきり遊びました。」
「いろんなところで遊んだりして、楽しい思い出が作れたかなと思います。」

マリーナホップは、中四国最大のアウトレットモールとして2005年にオープン。1年目は、310万人が訪れました。

しかし、その後は来場者が減少。運営会社も20年間で2度かわり、厳しい時代も過ごしました。1年目には115あった店も、現在は47店舗に。そして、県との土地の賃貸借契約が、2025年春に満了することを受け、営業を終えることが決まりました。

オープン当初から店を構えてきた、帽子屋「MAOZI」です。マリーナホップがにぎやかだったときも、そうじゃないときも、店長の西田誠二さんはずっとこの場所から見つめてきました。

■帽子屋「MAOZI」店長 西田誠二さん
「(客に)19年前に買われた帽子を見せて頂いて「あぁ、懐かしいな」みたいな感じで、話すたびに当時の思い出がよみがえってくるようなことが多いですね。時間がある方は、一瞬でもいいので立ち寄って頂いて、この風景を記憶に残して頂けたらなと思っております。」

瀬戸内海を一望できる観覧車など、12種類のアトラクションがある「マリーナサーカス」。ここを支えてきた所長の荒岩佑貴さんは、22歳からアルバイトで働き始め、18年が経ちました。

■所長 荒岩佑貴さん
「何とか継続できるんではないかという希望はあったんですけれども、本当になくなるってなった時は、寂しさしかないですね。子供の時に利用して、今は子供を連れて遊びに来ましたという声も頂いておりますので、親子で楽しんでいただけたというのは、そんなに長い間利用して頂けたのかと、非常に嬉しく思っております。」

最終日には、開店前から多くの人が集まりました。

ジェットコースターも、大盛況です。

■子どもたちは…
「楽しかったけど、こわかった」
「途中から目をあけたら…ギャー!って!」

荒岩さんは、余韻に浸る間はなかったようです。

■所長 荒岩佑貴さん
「こんなにたくさんのお客様が来園されたのは、今までにはなかったので。この量は今までにはないので。最後にこういった景色が見れて、すごく良かったと思います。」

MAOZIにも、朝から常連客らが駆けつけてくれました。

■オープンから通う客は…
「最終日は来ようと思っていたので、朝一できました。マリホに来たらここに寄る、店長の顔見るみたいな感じだったので、寂しいですね。」

閉館の時間が近づきます。

■訪れた子どもたちは…
「もう乗れないのが寂しいなって。」

■アナウンス
「ただいまを持ちまして、マリーナサーカスの営業を終了とさせて頂きます。ありがとうございました!」

■訪れた人たちは…
「ありがとう!!」

■訪れた親子は…
「観覧車にずっと乗りたいと言ってて、最後に乗れました。」

荒岩さんも、最終日を無事に終えました。

■所長 荒岩佑貴さん
「こんなに沢山のお客様に見届けてもらえて「ありがとうございます」という感謝の思いしか今はないですね。明日も営業しているんじゃないかなという、そんな気持ちもありますね。」

西田さんは客の見送りに。一人一人に感謝の気持ちを伝えます。

■帽子屋「MAOZI」店長 西田誠二さん
「振り返る間がないくらい、今日は忙しかったですね。ありがたいです。小学生の頃から来ているお客さんがいて、子供の時は親に買ってもらってたからって言ってたんですけど、今は自分でお金稼いで、うちの帽子を最後に買ってくれたので、じーんとしましたね。本当に幸せです。続けられて幸せです。」

帽子屋「MAOZI」は、2025年3月24日開業予定の広島新駅ビルの商業施設『ミナモア』に、店名を変えてオープンする予定です。

マリーナホップは、2025年3月末までに解体と撤去が行われます。店舗の約8割は移転先が決定しています。また、マリーナサーカスのアトラクションの遊具は解体され、県外の遊園地などで再利用される場合もあるとのことです。

2025年10月には、多目的サーキットや車関連の体験型施設、飲食店などを併設する『ひろしまモビリティゲート』の着工を予定しています。オープンは、2027年の春の予定だそうです。

【テレビ派 2024年12月2日放送】

最終更新日:2024年12月4日 16:07