スマホを持つ高齢者を応援! 役に立つ便利な機能が満載! 上手に使って楽しいスマホライフを!【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は、これからスマホを持つ高齢者を応援する、心強い情報をお伝えしていきます。
高齢者向けのスマホの機能とは?
60代は9割、70代も8割近くが持っているスマホ。大手携帯各社が「ガラケー」のサービスを、遅くとも2026年までに終了することもあり、スマホに買い替える高齢者が増えています。高齢者向けのスマホが各社から出ていますが、どういった機能があるのかを見てみましょう。
今回、ドコモで高齢者向けスマホを2台お借りしました。1台目は、「らくらくスマートフォン」というシリーズです。累計販売台数は700万台です。
特徴は、メニューが大きく、文字付きで表示されています。また、ガラケー同様、電話をよくする相手を事前に登録して、ダイレクトでかけられるようになっています。
さらに、スクロースをしていくと、「らくらくホンセンター」というメニューがあり、使い方で分からない時など、専門のスタッフにすぐに聞けるようになっています。他にも、迷惑メールを読む前に「迷惑メールの可能性があります」と、注意喚起が出るなど、詐欺から守る安心な機能が充実しています。
2台目は、見た目がもう少し普通のスマホに近い「あんしんスマホ」です。こちらもメニューが大きく、よく電話をかける人を登録できます。こちらのスマホにある面白い機能を2つご紹介します。
1つ目は、電話を切った後に、通話後の通話内容を録音できます。ドライブレコーダーのように、さかのぼって録音でき、大切な内容を振り返ることができます。2つ目は、泡ハンドソープで洗えることです。コロナ禍などもあり、感染対策を特に気にされる高齢者が多いため、画面を泡ハンドソープで洗う事ができます。
どうやってスマホを選んだらいいの?
NTTドコモ中国支店の大塚蒼生(あおい)さんに、高齢者がスマホを選ぶ際の3つの注意点を聞きました。
注意点その1!<来店して、実際に触ってみる>
今、スマホをネットなどで買う事もできますが、来店して実際に触り、自分好みの大きさや、タッチのしやすさ、入力のしやすさなど確認してほしいとのことでした。
注意点その2!<家族と同じ機種を選ぶ>
家族や友人と同じ機種を選んでとのことです。機種が違うと、教えるのが難しくなります。高齢者がスマホを買う際には、家族がついて行き、やり方などを一緒に見ることで、教えやすくなるそうです。
注意点その3!<慣れたら機種変更も>
スマホに慣れたら、機種変更もいいとのことです。高齢者向けのスマホは、写真やアプリの容量が小さくなります。スマホに慣れて、もっと写真が撮りたい、残しておきたい場合は、機種変更を考えてもいいかもしれません。
スマホのお勧めの使い方
公民館などで高齢者向けのスマホ教室の講師を務める森方真由美さんに、おすすめの使い方を2つ聞きました。
おすすめの使い方その1<マイク機能の活用>
マイク機能を活用することです。LINEなど、高齢者は文字を打ち込みが苦手なので、マイク機能を使って、声で変換してもらうと便利です。
おすすめの使い方その2<グーグルレンズの活用>
グーグルアプリのグーグルレンズが、高齢者に好評だという事で教えて頂きました。グーグル検索を押すと、一番右上に、四角いカメラのようなレンズのマークがあります。そこをタップすると、グーグルレンズというのが出てきます。
この機能で花を撮影すると、花の名前がわかります。散歩中に素敵なお花を見つけて、これなんだろうと気になった時に、とても喜ばれるそうです。
高齢者のスマホ購入に、補助が出る自治体も
高齢者がスマホを購入する際、補助が出る自治体もあります。広島県では、福山市と安芸高田市です。福山市では12月14日まで、今年度65歳以上になる市民で、スマホを初めて購入する人や、スマホの機種変更をする人に、スマホ本体代金から1万円を上限に値引きします。安芸高田市では2024年の3月31日まで、満65歳以上の市民で、スマホを初めて購入する人に、1万円を上限に経費の3分の2の額を補助します。背景には、高齢者のスマホ普及率を上げることで、行政手続きなどのデジタル化を進めたいという思いもあります。
他にも、足腰が悪く出かけにくくなっても、オンラインで誰かと繋がったり、自治体の防災情報を受け取りやすくなったりと、スマホは高齢者にこそ便利な一面もあります。今回は、高齢者のスマホ利用を応援する情報をお伝えしました。
【テレビ派 2023年10月25日放送】