こんなカープグッズが欲しかった! 障害のある人たちが心を込めて制作 そばに置いて一緒に応援だ!【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は、障害のある方が作ったカープグッズをご紹介します。
障害者の方が作ったカープグッズを紹介!
広島市の紙屋町地下街、シャレオにある「ふれ愛プラザ」です。アストラムライン本通駅の改札近くに、シャレオがオープンした時からあります。おいしい焼き菓子やハンドメイドの小物など、広島県内のおよそ60の障害者施設の商品を販売しています。
そんな中で目を引くのがカープグッズです。5つの事業所が手がけており、小銭入れなどの革製品や、鯉をかたどった木工品、土鈴などが並びます。これらはもちろんカープ球団の許可を得たもので、一つ一つ丁寧に手作りされています。
どんな方がどのように作っているの?
こちらは、広島市安佐北区口田南にある事業所「夢ハウス」です。障害や難病のある方に働く場所を提供し、自立した生活を送れるよう後押ししています。
こちらで木工部門を担当するのが、江橋均(えばしひとし)さん、75歳です。江橋さんは49歳の時にうつ病を発症し、50歳からこの事業所で働いています。元々、木を使った物作りが好きで、職業訓練校で技術を磨きました。
江橋さんの作るカープグッズの一つが「鯉のぼり」です。デザイン、木材のカット、磨き、色つけなど、全てを江橋さんが行っています。この鯉の部分にはかまぼこ板、土台は端材を使っています。鯉のぼり一つ一つが回り、落ちないように留め具として竹串の先を刺しています。土台をボールのデザインにして、よりカープらしさを追求しています。江橋さんは、「一つの木が、形になっていくのが楽しい」と、やりがいを感じているとのことです。
夢ハウス代表の片山めぐみさんも、「江橋さんの作品は、曲線の美しさなど、細部までこだわっているところが魅力。是非、カープの好きな方に飾ってほしい。」とおっしゃっていました。
紙屋町シャレオには、その他の事業所でも作られている商品があります。こちらの革製品は、広島市上天満町にある「かざぐるま舎」という事業所で作られています。カードケースや小銭入れ、ハート形のキーホルダーなど、色々あります。事業所の利用者がカープが好きで、カープの商品を作りたいという事で、誕生したそうです。バザーなどで、こういった商品を販売する時に、お客さんとカープの話ができるという事で、コミュニケーションが取れるのも、非常に効果があるという事でした。
続いて、こちらの土鈴は、庄原市東城町にある東寿園福祉作業所で制作されました。龍の形になっていますが、2024年の干支「辰」です。土鈴なので、カラカラと音が鳴ります。全て手作業なので音も各々違います。「目に微笑み、耳にやすらぎ」を与えたいという思いを込めて作っているとのことです。十二支以外にも、鯉もあります。自分の干支のものなどをそばに置いて、応援してほしいとのことでした。
最後に、こちらの絵ぞうきんは、社会福祉法人「安芸の里・矢野東」さんで作られています。赤色を縫う担当、青色担当と手分けして、ミシンで縫っているということでした。ぞうきんとして使うのはもったいないという声も多く、かわいいので何枚も買う方もいらっしゃるという事です。作った方の愛情と、カープへの愛情とダブルで是非楽しんで、一緒にカープを応援してください!
【テレビ派 2023年10月18日放送】