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コメ14週連続値上がり 「飼料用米」減少で親子丼・とんかつに影響も コメ農家は「心苦しいが…」

2025年4月14日 12:04
コメ14週連続値上がり 「飼料用米」減少で親子丼・とんかつに影響も コメ農家は「心苦しいが…」

最新のコメの平均価格は、14週連続の値上がりとなりました。その高値の影響が、親子丼の値上げにつながる可能性があるといいます。

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外はカラッ、中に上質な豚の脂を閉じ込めた、揚げたてのとんかつ。「平田牧場」では自社で飼育する豚のエサに、コメを使った混合飼料を使用。「飼料用米」を多く使うことで豚肉の“甘み”と“香り”が増すといいます。

──お味はどうですか?

お客さん
「とてもおいしいです。潤したいと思います。とんかつで」

長年、豚に与えるエサに飼料用米を使うことにこだわり続けてきましたが、“令和のコメ騒動”以降、「主食用米」にシフトする農家も。エサに使う「飼料用米」が少なくなっているため、価格が高いトウモロコシの分量を増やさざるを得ないといいます。

さらには、大盛りまで無料で提供しているご飯の価格も、高騰中。

平田牧場 東京ミッドタウン店 遠藤善治店長(東京・港区 14日)
「いろいろなものが物価が上昇しているので非常に厳しい状態。(メニューの)価格改定等は慎重に検討していきたいと思う」

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14日に発表された全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は4214円。14週連続で価格が上がり続けている“日本の主食”コメ。

まもなく田植えシーズンを迎える茨城県の農家も「主食用米」を増やし「飼料用米」を減らす決断をしました。

ゆうゆう農園 山田浩之社長(茨城・河内町 14日)
「去年は6割の主食と4割の飼料米。今年は7割5分の主食と2割5分の飼料米。主食のコメを消費者の皆様に多く届けたいということもあり、今年は主食のコメを多くしている」

こうした農家が増えているのか。農水省によると「飼料用米」の生産量は2022年には80万トンを超えていましたが、去年は約52万トンと3割ほど減少しています。

農家からは複雑な“本音”も…。

ゆうゆう農園 山田浩之社長
「会社として経営していく上で、農家の利益となるかは考えなくてはいけないので、そこを考えると主食の方を多く作りたいという気持ちはある」

その一方…。

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