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広島の企業が「フロムイーツ」で新鮮な農産物をお届け! 消費者と生産者の繋がりを作るために 地産地消率を上げる取り組みをプレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年1月16日 7:20
広島の企業が「フロムイーツ」で新鮮な農産物をお届け! 消費者と生産者の繋がりを作るために 地産地消率を上げる取り組みをプレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが「地方創生アナウンサー」として、広島県内で、特に地域と関わりのある一次産業・農業などの取り組みと、サポートする人たちの役割についてプレゼンします。

2023年12月に、広島県が示した2024年の県政運営の基本方針としても、「観光分野における農水産物をブランド化していきたい」という指針を出しています。そして、観光面に関しては、今後5年間で「ガストロノミーツーリズム」というものを開発していきたいとしています。

「ガストロノミー」とは、食事全般を文化や芸術の域までしっかりと考えることによって、さらに奥深く楽しんでいくという言葉です。「ガストロノミーツーリズム」とは、「ガストロノミー」をツアーに組み込んだもので、生産の現場に行き、その思いを聞きながら、そこで採れた食材を使った料理を楽しみ、より深く食を楽しんでいく、それをツアーに組み込んでいくというものです。

しかし、広島県の人も、あまりその機会に触れてないという数字が出ています。広島県の食料自給率は22%しかありません。スーパーなどで県産品を買うように積極的に意識を持っていても、平均するとここまで低い数字になっています。消費されないので、意欲を持って取り組む農業従事者も、少なくなっているという現状があります。

この事態を打開しようと動き出しているのが、広島市南区の「ケンリース」というおしぼりレンタル業者です。県内に2000の取引先があります。独自の配送網を利用することで、業務用のおしぼりを運ぶトラックが産地に行き、野菜を積み、そのまま消費者の元に届けます。この配送網を活用して、食料自給率をアップさせていくという取り組みです。

独自の配送網を利用する事業を「フロムイーツ」と言い、2年前から動き出しました。作っている人と食べている人の距離を縮めることで、関係を築き、ファンを増やして、食で街を笑顔にしていきたいという思いがあります。プロジェクトリーダーの今田浩之さんは、「地域から盛り上げの機運を高めていきたい」と話しました。新型コロナの影響で、飲食店が営業できないことで取引が少なくなり、自分たちができる「今あるもの」を使って、どのように街を盛り上げていくかと考えた時に、ここにたどり着いたそうです。2年間で県内100の生産者と取引があるということです。

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