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「被爆樹木」のアオギリが変色 「G7広島サミット記念館」の撤去を要請 広島

2024年7月23日 18:45
「被爆樹木」のアオギリが変色 「G7広島サミット記念館」の撤去を要請 広島

広島市の平和公園にある「被爆樹木」のアオギリが「G7広島サミット記念館」の影響で弱っていると指摘されている問題で、市民団体が施設の撤去を要請しました。

広島市に要請したのは、県被団協などで作る市民団体のメンバー7人です。

この問題は、平和公園にある被爆樹木の「アオギリ」が、葉の色が薄くなったり小ぶりになったりするなど、例年より弱っていることが発覚したものです。木を診断している「樹木医」は、今年5月にオープンした「G7広島サミット記念館」の建物からの照り返しによるものと指摘しています。

市民団体は、「施設を早急に撤去すること」「原因を究明し、応急措置を施すこと」を求めました。

■G7広島サミットを考える ヒロシマ市民の会佐久間邦彦 共同代表
「私たち被爆者にとっては非常に励みなんですね。市には十分な措置を取ってほしい」

広島市はあす、施設の壁面を黒い布で覆うなど対策をする方針です。

一方、平和公園の原爆慰霊碑近くの国旗掲揚台には、長さ18メートルのポールが設置されました。

42年前にたてられた木製のポールは、去年11月、強風で先端部分が折れ、使えなくなっていました。

これを受け、広島市の企業が新しいポールを市に寄付。アルミ製でさびにくく、長持ちするのが特長です。

■広島市 緑政課 橋本浩太 主査
「このたびの式典に間に合うように設置することができてよかったなと思うとともに、今回設置した新しい国旗掲揚ポールとともに、歴史を新たに刻んでいけたら」

新しいポールには、あすから国旗が掲げられます。

【2024年7月23日 放送】