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広島・瀬戸田の未来のために立ち上がる! まちおこしを仕掛ける移住してきた『青年』とは…!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年9月5日 15:36
広島・瀬戸田の未来のために立ち上がる! まちおこしを仕掛ける移住してきた『青年』とは…!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが、「瀬戸田の未来をつくる青年の取り組み」についてをお伝えします。

その青年は、小林亮太さんです。東京都出身の28歳で、2020年から広島県尾道市瀬戸田に移住し、現在はまちづくり会社「しおまち企画」の代表取締役を務めています。

小林さんが手がける施設は、瀬戸田の港のすぐ近くで、「しおまち商店街」の入り口にある『SOIL Setoda』です。

1階はオープンカフェで、地元の人たちも集まることができます。

2階は宿泊施設で、海が一望できる素敵な部屋があります。

小林さんがこのような宿泊施設を手掛けることになった理由は、「大学時代に世界一周旅行をした経験から世界でいろんな人に出会ったことで、今度は宿泊施設を営むことによって受け入れ側として、その新しい出会いの場を提供したいという思いがあった。」ということです。就職した会社が瀬戸内海を中心とした場所などに不動産開発を手掛けており、たまたま瀬戸田に関わることになり、宿泊施設を営み、さらにそこから興味を持って地域の街づくりへと、今発展しているそうです。

新しい建物を建てるためには、地元の人の理解も必要となります。そのために小林さんは『しおまちブラザーズ』として友人と共に、歌えない・踊れないけれど、自分たちはアイドルとなり、まちの便利屋としてお手伝いすることはできると、積極的に働きかけていったそうです。最終的には、広島の情報雑誌『TJ HIROSHIMA』の表紙も飾るほどになりました。

具体的に見ていくと、2019年から地元の人、あるいは瀬戸田で新しい事業を起こしたいという人たちを集めて、色々なワークショップを開いたそうです。参加者が増えていく中で形になったものが『レモン色の傘』で、雨の日も楽しんでもらうために、宿泊施設などに傘を置くというおもてなしの他、黄色いポストがお目見えしたり、しおまち商店街のロゴなども作りました。

そうすることで、尾道市長を始め、商店街の会長、地元のシェフ、旅館の女将など多くの人々が、協力してまちづくりを行っています。

小林さんは宿泊施設を手掛けるだけではなく、「まちおこしをしたい」と様々なイベントにも取り組んでいます。その1つが、毎年2月に行われている『レモンマラソン』で、瀬戸田を舞台にしたハーフマラソン、あるいは子供でも参加できるような距離の短いレースなども行っています。初年度から比べると、来年はその倍以上の人数が集まる予定だそうです。エイドステーションなどは、地元の人がボランティアとして参加し、柑橘類やお稲荷など様々な料理を提供し、町の人たちも楽しめるイベントになってきていると言います。色々な仕掛けが毎年増えています。

そして小林さんは、2024年9月に開催される『しまなみ映画祭』という4つの島を舞台にした映画・音楽・アート・食を楽しむイベントの実行委員長を務めています。因島では「村上水軍」にちなんで冒険を、大三島では自然を感じてもらい、大久野島では平和を考えるというように、各島でテーマを持っています。来場者には、島を回ってもらい、島の魅力を感じて欲しいということです。

現在『ショップハウス』という施設が建設中です。2023年4月に完成した1棟目は、宿泊施設とお店を融合させ、2階が宿、1階には惣菜や土産物のお店が入っているそうです。すぐ近くには1階が割烹料理屋の『ショップハウス』もあります。宿泊施設で利益を出すことによって、テナント部分には新しいお店を瀬戸田で開きたいという人に入ってもらえればとのことです。この『ショップハウス』を10棟建てる予定です。今いる人にとって住みやすい場所、旅行者は来たい場所、島を出た人・特に若い人は帰ってきてこの場所で働きたいという街づくりを目指し、さらに増やしていきたいそうです。今後も進化する瀬戸田に注目です。