広島駅前の景色に変化が…! 路面電車の橋桁がついに設置! 今後も続く架設工事に迫る!【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、木村和美アナウンサー。「変わりゆく広島の街」と題して、広島駅前の橋げた架設工事についてプレゼンします。
先日、深夜から広島駅ビルの2階に乗り入れる路面電車の橋桁を設置する工事が行われました。広島駅南側を東西に走る大州通りをまたぐ形で設置された橋桁は、長さおよそ43m、幅およそ10.5m、重さおよそ250tです。
大州通りを通行止めにして行われた大規模な工事は、深夜の時間帯に3日間に分けて実施されました。13日に橋桁を駅ビル側に1時間かけて15m移動、16日により駅ビル側に27m移動、17日に橋桁を固定する工事が行われました。
16日の夜11時から行われた工事は、150人を超える人が見守りまし た。タイヤを360度回転できる『自走式多軸台車』という特別な台車で、橋桁をゆっくりと駅ビルに近づけていきます。道路の凹凸などもあるから、水平を確認しながら平均で1秒に1cm進む慎重な作業です。1時間かけて、27m先の駅ビル側に設置された大梁の上に到達させました。
今回かかった橋桁が、完成予想図の電車が走行している箇所となります。今後は、ペデストリアンデッキもかかる予定で、大州通りの上を路面電車と人が通行できるようになります。
大州通りの道路の凹凸で、場所によって高さは異なりますが、地上から橋桁の下までの距離はおよそ4.5mを確保しているそうです。一般の公道は、車両の高さが3.8mの制限がありますが、所定の手続きを行った上で公道を走行できる車両は、最大4.1mであることを考えると、4.5mは十分安全に通行できるということでした。
今回の大州通りの橋げた設置工事について、広電広島駅JV工事事務所副所長の平井修さんは「このプロジェクトでは、橋梁を3つかけることになっています。その1つ目がかけられたことで、大きな一歩を踏み出せた。」と話していました。
1つ目は、今回設置された大州通りの上にかかった全長43mの橋梁です。2つ目は、1つ目の橋梁の先から駅ビルにかかるおよそ25mを結ぶ橋梁で、2024年末頃に設置を予定しています。3つ目は、猿猴川にかかる駅前大橋の上にかかる橋梁です。こちらは現在工事が進んでいます。また、広島駅ビルの中に入っている橋梁(広島駅電停)は、JRの工事で設置が完了しているそうです。駅ビルにかかる高架部分はレールを樹脂で固定し、これにより騒音や振動を抑える効果が期待されるということです。
2つ目に挙げた橋桁の端から広島駅まで25mある橋梁は、設置するために、元々バス停だったエリアで橋桁を組み立てて、クレーンを使って設置されます。その後、レールを敷く作業に入る予定ということです。現時点で、交通規制に関する情報は発表されていません。
路面電車に関連する工事の進捗は5割ほどとなっており、橋梁の架設工事は9月頃まで続きます。広島駅ビル、そこに乗り入れる広島電鉄の路面電車の開通は、2025年春の予定です。