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人気上昇中のオリンピック競技 専用の練習施設が広島に! フェンシングの魅力に迫る!【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年10月2日 16:40
人気上昇中のオリンピック競技 専用の練習施設が広島に! フェンシングの魅力に迫る!【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、相手の体を剣で突いて勝敗を争うフランス発祥の競技で、貴族のスポーツとして知られる「フェンシング」をプレゼンします。

2024年のパリオリンピックでは、日本がフェンシングで男子史上初の個人での金メダルを獲得するなど、過去最多の5つのメダルを獲得し、盛り上がりを見せました。フェンシングは、128年前に行われた第1回のアテネオリンピックから、正式種目として実施されている歴史のあるスポーツです。

日本史上初の個人種目で金メダルを獲得した、加納虹輝選手が広島に!

パリオリンピック終了後、広島でもフェンシングの盛り上がりを見せており、県内初の民間専用の練習施設がオープンしました。9月に広島市西区に完成した「ALETA(アレッタ)」では、道具の貸出しを行い、レベルに合わせて誰でも気軽に楽しむことができます。オープン初日には、パリオリンピック男子エペ個人金メダリストの加納虹輝選手が駆けつけ、子どもたちに競技の楽しさを伝えました。

■参加した子どもは…
「フェンシングって難しいなって思ったけど、楽しかったです。」

■パリオリンピック男子エペ個人金メダリスト 加納虹輝選手
「広島では、なかなかフェンシング専用の施設というのはないと思うので、こういったクラブ施設ができたことは、すごく嬉しく思いますし、ここから広島のフェンシングの競技人口が増えてくればいいなと思っています。」

フェンシングの本場であるフランスの選手に勝利し、金メダルを獲得したことは、まさに歴史的快挙です。子どもたちは、加納選手がオリンピックで獲得した金メダルを、目をキラキラと輝せながら見入っていました。

有田アナがフェンシングを体験!

フェンシングは、相手の体の有効面の違いによって3つの種目に分かれています。全身への突きが有効となる『エペ』、剣で相手の胴体を突く『フルーレ』、上半身への突きに加えて、斬りも有効になる 『サーブル』です。

フェンシング初心者の有田アナが『エペ』を体験しました。加納選手を相手に、3本先取の勝負に挑みました。勇気を振り絞って加納選手を突きに行きますが、いとも簡単にかわされてしまいます。その直後、有田アナは加納選手に1ポイント先取されました。なんとか攻めようと、有効面の足を突こうとしますが、ここも簡単に防がれてしまいます。

その後、たまたま有効面に当たり1対1の同点、さらに積極的に攻撃に行くと、同時に得点し、2対2となりました。 しかし、華麗な剣さばきから繰り出されるスピードのある正確な攻撃を受け、有田アナは惜しくも加納選手に敗れてしまいました。

加納選手に、どんなことを意識しながらプレーをしているのかを聞いてみました。

■加納選手
「距離感を結構見極めることが、すごく大事になってきますね。集中を途切らせてはいけないですし、瞬きをしている暇はたぶんないと思いますので。」

有田アナのプレーについて聞いてみると…

■加納選手
「結構、積極的に突きに来る選手はなかなか少ないんですけど。今「選手」って言っちゃいましたけど思わず(笑)そこは本当によかったです。僕も楽しかったです。」

「剣が当たると痛そう」「怖い」 と感じますが、剣はしなるので当たってもそこまで痛くありません。また、顔に被るマスクや胴につけるプロテクターもあることから安心です。しかし、安易に飛び込んだらカウンター攻撃を受けることがあります。「いつ攻撃に行ったらいいのか」などの駆け引きや、剣先が相手に当たってポイントが入った時の達成感や楽しさが、フェンシングの魅力です。

フェンシングの競技人口を増やすために…!

しかし、フェンシングの日本での競技人口は少なく、フェンシング協会が発表している登録者数を見ると、およそ6800人です。広島県の高校の競技人口に至っては、登録はわずか5校で、男女合わせて21人です。一方で、発祥の地・フランスの競技人口はおよそ6万人で、日本のおよそ10倍です。日本での競技人口が少ない理由の1つに、練習場所の不足が上げられています。

そこで開業したのが「ALETA(アレッタ)」です。社長の津江知典さんは、フェンシング経験者で、岩国工業高校時代にはインターハイにも出場しました。「高校時代、精神面を鍛えくれたフェンシングに恩返しをしたい。いい設備で練習を行って、フェンシングを身近に感じて欲しい。」という熱い思いで開業したそうです。クラブの多くは、場所を借りて練習を行っているのが現状です。今回、高校の後輩である加納選手に声をかけ、体験会の参加が実現しました。将来「ALETA(アレッタ)」からオリンピアンが出ることに、期待が寄せられます。

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