【長島カイセツ】ノーベル平和賞を受賞した「被団協」とは?
今回、ノーベル平和賞を受賞した被団協について長島さんに解説してもらいます。
■長島清隆 解説委員
日本被団協は、正式には日本原水爆被害者団体協議会と言います。
【①被団協とは】
結成されたのは原爆が投下された11年後の1956年。広島や長崎で被爆者団体がつくられ、同じ年に全国組織として誕生しました。
きっかけとなったのが、その2年前に日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした事件です。アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験によるもので、全国で原水爆禁止運動が盛り上がりました。今回、ノーベル平和賞を受賞した被団協について長島さんに解説してもらいます。唯一の被爆者の全国組織として「核兵器廃絶」と「原爆被害への国家補償」を活動の2本柱として訴えてきました。
【②3人の代表委員】
日本被団協には代表委員が3人います。その3人が今回の授賞式で登壇しました。
普段のニュースでは「広島県被団協」とよく耳にすると思いますが、日本被団協に加盟する都道府県組織のひとつです。広島の被爆者である箕牧智之さんは、県被団協の理事長を務めています。
(2024年12月11日放送)