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【特集】広島新駅ビル「ミナモア」開業までおよそ1か月 地元スイーツ店の新商品開発にかける思い

2025年2月26日 11:11
【特集】広島新駅ビル「ミナモア」開業までおよそ1か月 地元スイーツ店の新商品開発にかける思い

開業まで1か月をきった広島駅の「ミナモア」。2月26日、スイーツ店が一堂に会した試食会が開かれました。そこには「新たな名品を」と意気込む、地元広島の店舗があります。新商品にかける思いに迫りました。

メディア関係者やインフルエンサーが参加した試食会には、ミナモアでスイーツを扱う15店舗から、およそ40種類が並びました。

こちらは、ミナモアのオープンに合わせて、新たに売り出される商品です。スイーツクリエイターのサガワユーイチさんが手がけました。

■サガワユーイチさん
「新しいお菓子なので「なるほど」という感じで食べていただいたり、「おいしいですね」と言っていただいております。いったんカタチに仕上がってきて、ちょっとほっとしています。」

1月にオープンした広島市西区にある『you-ichi本店』です。

目を引くのは、二層になった色鮮やかなジャム。「TOYジャム」は「食卓であそぶおもちゃ」をコンセプトに、ワクワク感を詰め込んだ主力商品です。

■サガワユーイチさん
「ジャムが面白いのは、同じ形・同じ瓶の中に、時間とか鮮度とか味の組み合わせとか、色とか光とか、ぎゅっと詰め込めるんですね。」

ユーイチさんは、ジャムづくりに欠かせない果物にこだわりを持っています。この日、果物店の柿川さんが持ってきたのは、大崎下島の花良治(けらじ)ミカンです。もともとは、鹿児島で作っていたミカンの苗を持って来て、大崎下島で育てたミカンだと言います。

■サガワユーイチさん
「香りがすごく良くて。スパイシーな香りがするミカン。でも、ミカンだけじゃなくて、レモンのビター感とか、ネーブルとか皮が厚い系の柑橘の雰囲気も持ちつつ…」

新商品を開発中のユーイチさん。試作品にも、花良治ミカンのジャムを詰めます。

■サガワユーイチさん
「たっぷり入れて。食べた、かじった感じの香りや余韻を、どうやってマーマレードに仕立ててあげられるかなとか、いろいろ試行錯誤して作るのが、最高に面白いんですよ。」

ミナモア店限定の新商品は、TOYジャムの瓶の形をした焼き菓子を「ポケット」に見立て、自慢のジャムをぎっしり詰め込んだ「ジャムポケ」です。

■サガワユーイチさん
「新しい手土産になるようなお菓子として、駅で購入いただけるようになっていくといいなと思っています。」

2月5日。引き渡されたばかりの新店舗にユーイチさんと足を運んだのは、デザインを担当した木下敬文さんです。新店舗は、ミナモアの2階、改札にも近い一等地です。広さは、およそ70平方メートル。商品の販売、厨房、飲食のスペースに分かれ、ユーイチさんのこだわりがいたるところに詰め込まれています。

■Hand-Me-Down 木下敬文さん  
「基本的には、厨房は見せられない方のほうが多いんですよ。それを、あえてここで作業しているという姿も所作も、みなさんに届けられるように。」

■サガワユーイチさん
「ガラス越しにお菓子を作っているお店って、子どもが見てくるじゃないですか。お子さんがキラキラした目で見ている姿は、こちらから見ているのもめちゃめちゃ可愛いんですよ。高揚するというか。」

試作中の新商品は、中央の一番目立つ場所にディスプレーする予定です。専用のケースもあつらえました。

■サガワユーイチさん
「厨房で作った焼き立ての物を並べていくんですけど、ジャムを楽しんでもらうのに、何につけて食べるというのを迷う方が多いので、ジャムをキラキラした状態で手でもって、パクっと口の中に入れてもらえるようなサイズ感が並んでいると、駅の店舗ラインナップの中でもいいかなと思って。」

試食会までおよそ1週間。この日の前日からオーブンが使えるようになり、さっそく試し焼きです。

■サガワユーイチさん
「オーブンにもクセがあるので、今店で使っているオーブンと全然違うと、焼き方も変わるので、すごくドキドキしています。」

温度設定や時間など、こまめにメモを取りながら焼き上がりを待ちます。

■サガワユーイチさん
「(取り出して)この間より形は悪くないですね。」

新商品に合わせた専用のトレイも用意して、さっそくショーケースの中に置いてみました。納得のできばえですが、まだまだ決めなくてはならないことがあります。

■サガワユーイチさん
「数がたくさん動くので、袋一つとっても見栄えがいい袋だったりとか、箱も人に喜ばれるデザインや形状だったり、今すごくいっぱい考えていますね。」

そして、迎えた試食会では、色とりどりのジャムを詰め込んだ「ジャムポケ」が並びました。広島テレビの木村和美アナウンサーが、花良治ミカンのマーマレードを試食しました。

■広島テレビ 木村和美アナウンサー
「ジャムが、たっぷり入ってますね。花良治(けらじ)みかんのマーマレードのさわやかさ。これで、一つで作品になってますね。おいしいです。」

■サガワユーイチさん
「ミルクジャムだったり、フルーツのジャムだったり、マーマレードだったり。そのものによって味が全然変わってくるので、いろんなジャムの組み合わせを楽しんで頂けると嬉しいなと思います。」

ミナモアのグランドオープンまでおよそ1か月。真新しい店舗に商品が並ぶまで、広島の新しい手土産の開発に向け、試行錯誤は続きます。

【テレビ派 2025年2月26日放送】

最終更新日:2025年2月28日 6:59
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